あたーにーあっとろーとは?

  • Winny制作者金子勇氏
    こと博士の素顔があまりにも面白いので、弁護人である私の目から、事件を振り返ってつれづれなるままに書きつづってみる、壇弁護士の事務室のスピンアウトブログです。

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2013年9月29日 (日)

公判レポート

裁判所の変な努力にもかかわらず、尋問の様子は、有志によって、その日のうちにブログにアップされていた。

だいたいは、そういうのがあると教えられて見たのであるが、結構興味深かった。

公判の最初の方は、検察側立証が中心になるので、弁護側は反対尋問が中心となる。

反対尋問で、見ている人に尋問の意図が分かりやすい尋問は、証人にとってもわかりやすく、答えやすい尋問となるので、失敗になりやすい。そのため、弁護側は、一見して解りにくい尋問をすることになる。

と言うわけで、レポートをする側にとっては、内容は分かりにくいわ、ボディチェックを受けて録音等は一切出来なくて、記録はメモしかないわ。正確なレポートは大変だったようである。

どのレポートも、結構抜けている部分が多く、私は、そういうのをニヤニヤしながら見ていたのである。

 

それぞれのブログを見比べると、得意分野が違うようである。技術に詳しかったり、刑事訴訟法に詳しかったり、やたらと細かいやりとりまでログしていたりと、見比べると結構楽しいものであった。

正直、自称ジャーナリストの書いた主観・偏見たっぷりのものや、マスコミの検察やお巡りさんべったりの記事に閉口していたので、とても良い。これも、ネットの効果と言うべきなのであろうか。

 

で、公判レポートは、弁護団のメンバーも結構見ていたようである。

その中でも技術系のブログは切れ味が鋭かった。

ハイテク犯罪対策室について、本件を捜査するにあたっての知識が不足と叩き切り、返す刀で、尋問している弁護士の質問が曖昧すぎると叩き切る。

そして、それを見て、バッサリ切られた弁護人が凹む。ネットの力おそるべしである。

でもね、褒め育ても大切だよね。。。。。。たぶん。。。。。

 

その技術系ブログであるが、支援者の集いの際に、「あのブログ書いたの誰?」と聞いたところ、1人の男性が手を挙げた。彼は、当時、情報処理系を専攻していた学生で、現在は某企業に就職しているとのことである。

彼は、プログラミングを昔からしていて、この事件に興味を持ったので、レポートすることにしたようである。

「じゃあ、飯食いに行こう」、

「で、いつくんの?」

で、立ち上げたばかりの会社に強引に引っ張ったのは私である。

しかし、彼が、転職を決めたのは、博士と一緒に仕事をする魅力であった。

彼は会社の技術者1号となった。

彼が、驚愕の声優オタクであることが解ったのは後のことである。

博士もオタクであるが、オタクにもいろいろあるのである。それを知ったのは、そのときが初めてである。

彼は、博士と一緒に新しい技術を開発し、博士を凌駕する技術力を見せつけ、博士の技術を承継し、今も、開発に携わっている。

博士は、新しい技術を世に出すだけではなく、新しい技術者を世に出すこともしていたのである。

Winny事件は人と人のドラマであった。

博士は言った。

私なんかオタクじゃないですよ。

いや、それだけは違う。

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