あたーにーあっとろーとは?

  • Winny制作者金子勇氏
    こと博士の素顔があまりにも面白いので、弁護人である私の目から、事件を振り返ってつれづれなるままに書きつづってみる、壇弁護士の事務室のスピンアウトブログです。

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2015年7月12日 (日)

博士の衣装

2006年3月のころは、Antinyやその他情報漏えいウイルスが大盛況で、ときの官房長官がWinnyの利用自粛を呼びかけたりしていた時期であった。

当時は、マスコミの取材申込みもあったが、Winny=悪で、博士の顔写真を撮っていっちょあり!的な企画が多かった。

メディアは、博士にダークヒーローを求めていたのである。

もちろん、博士にそんなものを求められても困るので、お断りである。

そんな中、MBSからのメールが目に留まった。

「取材をしたいと考えたのは、「勿体ないから」のひと言に尽きます。」

「金子様の「技術」に対する純粋な探究心や人間性を表現し、・・・」

担当者の博士の人間そのものを伝えてみたいという姿勢は、意外で、奇異ですらあった。

ちょうどそのころ、報道ステーションからも取材の申込みがあった。これも、誠実な申込みであった。担当は、元々大阪の司法記者クラブで見知った仲だったからかもしれない。

博士が所属していた会社からも消極的な意見もあったが、記者の真摯な態度を信じて取材を受けてみることにした。

で、取材と言っても、博士がお気に入りの穴の空いたジャケットで出演させるわけにはいかない。

というわけで、会社で、ファッション会議が行われた。

「で、洋服買うのに、壇くん以外に誰がついていくの?」

「私だけですが、なにか問題でも?」

「壇くんのダサいセンスじゃだめだから、オレが行くよ」

「いや、二人に任せるよりも、ここは私が」

「女性の意見も必要ですよね」

というわけで、博士を自分色に染めようとする男数人と女性1名で、有楽町の無印良品でお買い物である。

「やっぱ、知的にメガネだよねぇ」

「僕は、金子さんにサスペンダー似合うと思うんだよねぇ」

みんな、なんか楽しそうである。

報道ステーションの取材は、スタイリストに来てもらった。

せっかく、テレビにでるんだから、少しでもかっこよくである。

Style

で、出来上がりはこんな感じである。

博士は、緊張すると口角が上がるのである。

Dekiagari2

そして、出演前の博士は超緊張である。

Syutuenmae

で、2006年4月14日OAであったが、しゃべりの下手な博士が一生懸命喋ったのが効いたのであろうか、報道ステーションと言えば古館さんが世間様を持ち出してネガティブなコメントをつけることも覚悟していたが、古館さんは「難しい」という一言で終わった。

その後のMBSの特集も博士の人物像を描こうとするものであった。

ちなみに、このときの衣装であるが、博士が気に入ってしまって、普段着にしてしまったので、その後、取材用の服を別に買うことになった。

「おんなオシャレな店は居づらくて仕方ない」という私の反対はどこやらで、第2回ファッション会議の末に選ばれたのは、銀座のブルックスブラザースである。

で、買ったのがピンクと青のシャツとスラックスで、この二つは、ちょっと痩せた博士によく似合ったので、その後の取材でも大活躍であった。

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それから数年して。。。

彼の告別式で使われたのは、このときに買ったシャツを着た写真であった

良かったね。かっこいい写真が残ってて。

私は、そうつぶやいて、遺影に手を合わせた。

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