ドラマ
先週たまたまテレビにスイッチを入れたら、
法廷もののドラマがあったので、すぐにチャンネルを変えた。
私は、日本の法廷ものはつらくて見れない。
というのもドラマというのは分かっているものの、
刑事訴訟法を無視したドラマに突っ込み続けてしまうからである。
そのなかでも、特に気になる点を述べると
1 延々と生い立ちから悪性格を起訴状で読みあげる検察官
起訴状には、裁判官が予断を抱く事実を書いてはいけないのである。
こういうことがあれば、一発で公訴棄却となる。
あり得ない。
2 意味もなしに、証言台に近づいて尋問する弁護人
海外の映画見過ぎだって。。
これまでの経験から言うと、あまり近づくと、
視野が狭くなるので尋問的に良くない。
3 質問になっていない尋問
例
検察官
「裁判長、証人は、被害者と3年前に知り合い。そして、1人の女性を巡って争い、その結果憎しみあったのです。」
誰に尋問してんだ?
(注 尋問は、質問の形で聞かなくてはなりません。)
4 誤導尋問
例
犯人であることを否定している事件にて
検察官「あなたが殺したのは、自分の父ですね。」
被告人「父親なんかじゃない。あいつは…」
検察官「殺したことは認めるのですね」
被告人「あ!」
(注 この尋問はどう答えても、被告人が誰かを殺したことが前提になっているので、一般に「誤導尋問」と言われており、反対尋問でもこのような尋問は許されません。そのような尋問にはすぐに異議を出さなくてはなりません。)
| 固定リンク
| トラックバック (0)