JRの事故について
JR西日本の列車横転事故の話題が続いている。
私は、この事件についての記事を見る度に、「またしても、起こったか」という気持ちになる。
というのも、平成3年に、信楽高原鉄道とJRの列車が衝突して多数の死傷者を出した事件を覚えているだろうか。
この遺族達による損害賠償請求訴訟は、JR西日本が過失の不存在を主張して激しく争ったため、なんと、訴訟は10年以上かかって、平成14年の高裁判決でJR西日本の責任が認められて、ようやく決着がついている。
私が、司法修習生のときに、弁護団会議を見学させてもらったり、関連の刑事事件の傍聴席でメモ係をしたりしたので、非常に印象が強かったりする。
言わずもがなであるが、あのときからJRは何かが改善されたのだろうか。もし、なにも変わっていないとすれば、あまりにも悲しいことである。
ちなみに、Winny弁護団の団長は信楽列車事故破害者弁護団の団員で、Winny弁護団の主任弁護人が信楽列車事故破害者弁護団の事務局長だったりする。弁護士の世界はとても狭いのである。
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