痴漢えん罪事件
青年法律家協会の企画で
えっ,痴漢!?私は無実です!!「無罪判決」への道のり
というのがあるらしい。
この手の記事を見ると、被告人の努力には敬服しきりである。
私は、実際はしていないが、警察から認めれば(拘留場から)出られると言われて、妻や職場を考えて、泣く泣く痴漢を認めたと打ち明けられた経験がある。私は、無罪を争う労力と費用を知っているだけに、彼が真実とは異なる自白を選んだことを責めることは出来なかった。
これまでの日本の刑事訴訟は、やくざの親分や凶悪犯をグレーゾーンから黒にするための理論構築に、最大限の努力を払ってきたような気がする。私は、それは、それで評価をすべきと思う。巨悪を処罰することは尊重されなくてはならないのである。
しかし、おなじ定規を当てはめるとむしろ不公平な事件もある。
その1つが、痴漢えん罪事件ではなかろうか。(もちろん、痴漢を放置すべきという趣旨ではない。むしろ、日本は甘すぎると考えている。)
1つには、もちろんwinny開発者の刑事起訴がある。(もちろん、現行刑事訴訟でも無罪でなくてはならない。)
個人的には、包丁やピストルの例えには飽き飽きしている。
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