著作権法の話
著作隣接権と著作権の記事にまだコメントがついている。
結婚式のビデオ撮影を例に、著作権侵害であることが意外にとらえられている。
参照URL(但しDAT落ち)
私が例を挙げるとしたら。街頭の風景をビデオで録画している最中に、でかい音で音楽をならしている自動車が通っていた。大阪ではこのような車は良くいるが、この場合音楽もビデオに入ってしまった以上友達にコピーすれば複製権の侵害となってしまう。
あえて、誤解を恐れずに言うと、著作権は法律家が「保護」という観点から、キメラのようにつぎはぎして範囲を拡大し続けている法律である。しかし、創作活動に対するインセンティブの保護と同様に、常識的な利用法を許すための方策も考えられなければならないはずだが、この点の検討はあまりにお粗末である。
これから、ユーザーの常識的な利用法が刑事罰に該当しないわかりやすい著作権制度が不可欠である。
さらに言うと、日本の著作権法にもフェアユースの規定は必須だと思っている。
そして、著作権が産業の発展に対する足かせとならないような手当が必要だと思っている。
こんなことが、衆議院総選挙の政党のマニュフェストになったりしたらうれしいのだが。
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