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2005年10月15日

2005/10/15

墨香オンライン

墨香オンラインというゲームにモナーが出現するというニュースを見た。

この商品化について、どうなっているんだろうと思ったら。記事があった。

以下は引用
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当然、そこにはAAの独占使用や意匠登録などを行わないという
弊社の方針は先んじて伝えてあります。
結論としては、2ちゃんねるサイドとしては著作権を所有しているものではなく
またそれによって利益を上げることが目的ではないので
一切の金銭は必要ないという返答を受けました。

しかし、弊社ではAAを使ってプロモーションを行うということもあり
ロイヤリティを2ちゃんねるに供託し、将来的に著作権者が見つかった場合はその方に、
一定期間(期間は未定です)見つからない場合は、それを管理人個人の収益にするのでなく
2ちゃんねるの環境維持(サーバー代)などに運用するという提案をしました。
その提案には2ちゃんねる管理人も同意しております。
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これを読んで、粋な計らいをする会社もあるものだと感心した。
ポイントは①独占権を設定しない②収益の一部を2チャンネル全体に還元する道を残す。という点である。

ちなみに、著作権者が不明なときに著作物を利用することについては、著作権法第67条に裁定利用の規定がある。
ただ、この制度はお世辞にも活用されているとは言い難い。
しかも、供託しても、モナーのようなおそらく著作権者が誰であるか明らかにならない場合では法務局に供託金が塩漬けとなるだけである。それよりは、2ちゃんねるの利用者に還元されるような試みの方が望ましいと思われる。
会社が、法律を理解しながらも、このような措置を執ったのであれば、すばらしいと思う。
著作権法の条文に固執して、セーフティを選ぶよりも、今回の対応の方が迅速であるし、著作権の目的とする文化の発展にふさわしい対応ではないか?

そうすると、少なくとも、裁定利用については利用料相当額供託以外の弾力的な裁定の条件を認めるべきではないだろうか。むしろ、柔軟な対応が出来るように法律が変わらなくてはならない。そういう気がする。

追記 

書き忘れてた。
得てして、会社組織では「後で訴えられないようにしろ」とか「なんで、そんな金を払うんだ」という話しになりがちである。私も、弁護士として聞かれたらどう答えるかわからない。それにもかかわらず、今回の方策をとった背景には、上司を説得した者の努力があるだろうし、社長もリスクを分かって踏み出さないといけなかったであろう。多くの関係者がより良い解決への努力があったのだと思う。私が、評価しているのは、坂口安吾的な表現でいうと多くのラムネ氏に対してである。

さらに追記
この記事は想定外の反響があったようである。飛び火して、各所で火花が飛んでいるようである。
このような問題について考えて欲しいという意図は十二分に達成されているし、元来飽き性なので、ぼちぼち舞台から下りる予定である。
すくなくとも、私の意見は当初から一貫しているし、かなりの線まで理解しているサイトもあるのでそちらを紹介することにしておく。私自身は、今回はあんまり婉曲的な表現を使ってないと思っていたのだけれども、そんなに分かりにくいこと言ってたのかなとぼやいている。そんな私に対して金子氏曰く「ネットで発言出来る自体、うらやましいですよ。」との事である。

最後に、ネットの発言は、普段より150パーセント増(各人比)の敬意をもって論じて欲しいと思う。
「罵りあうのがブログじゃないでしょ?」って言ったらパクリかな??

おまけ
ついでに考えて欲しかったが、見る限り出てこなかった点を2つほど紹介。
1 著作権法の問題は、ある日、著作権者が出てきて告訴をした場合、刑事事件として、5年以下の懲役刑又は500万円以下の罰金が課せられる可能性があるということである。現実にそのようなことが起こるとは思えないが、著作権法には民事上の問題と刑事上の問題が存在するのである。とりあえず、刑事処罰だけでも無いという制度は無いだろうか。この問題は許諾料だけでは終わらない問題があるのである。
2 AAの著作物性が無いという意見に関連するが、現在では、AAをモチーフにした絵や動画が多数あるが、これは著作物なんだろうか。どこまでが著作権法で保護されるのであろうか。この問題はAAだけでは解決しない問題がある。

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