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2006年6月21日

2006/06/21

量刑における正義とは

上告審による無期懲役判決を破棄差し戻し判決についての質問を昨日いろんな人から聞かれた。

個人的には、地裁・高裁が無期懲役判決を選択したのも理解できる部分があるし、最高裁が死刑相当と判断したのも理解できる。ついでに、安田弁護士が欠席したのも理解できる。第三者が事後的にあれこれ評価することは簡単である。しかし、自ら当事者となったときの判断は、あまりにも難しい。

この事件は、人の命の問題である。被告人の命だけではなく、被害者の命も十分尊重されなければならない。被告人の中には弁護する価値を見出しにくい者もいるし、犯罪被害者の中にもひどい人はいる。実際の事件は非常に複雑である。

裁判員制度が始まると、このことは、他人事ではなくなる。私としては、裁判員の人にお願いしたいことがある。死刑を選択しないのであれば、例え自分の家族が殺されてもそう判断できるかを考えて欲しい。他方、死刑を選択するのであれば、自分の家族が同じ犯罪を犯した場合に、自らその人の命を絶てるかを考えて欲しい。

人の命を巡る議論は、古くからあるが、未だ始まったばかりなのかもしれない。

追記

テレビでとある弁護士が安田弁護士のことを「あんな弁護士よりは俺の方がまし」と言っているのを見た。
おそらく、ほんとうにましかどうか、弁護士10000人にアンケートをとったら私を含めおそらく9900人以上はNO!と言うであろう。弁護士もいろいろ、しかし、仕事で評価される弁護士になりたいと思うところである。

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