第25回公判
9月4日は第25回公判であった。
弁護側の弁論がおこなわれたのである。
弁護側の主張は、多岐にはわたっているが、要するに「優れた技術を開発した者は、優れた技術を悪用した者の幇助とされなければならないのか」という一言だけである。
金子氏がコンテンツビジネスの変革を企てて著作権侵害を蔓延させようと意図などという事実は、警察が立件するために作ったストーリーにすぎない。
最終的に223ページ+資料70ページを3時間程度で読み上げるというのは、無謀な試みであった。だいぶん省略したが、それでもぎりぎりであった。タイムキーパーがいて、読んでいると「あと五分」という紙が回ってきたりするのである。団長がカミカミだったのは、そういう事情もあってのご愛敬ということで…。
弁論要旨は、将来的に公開の予定であるが、一般公開すれば問題ありげなところを変更する予定なので、しばらく待たれたい。
少し過激であるが、個人的にこの事件の結審をふまえて言いたいことが一つだけある。
「コンテンツビジネスや著作権法が変わるべきだと考えているのは、私である。著作権法を変える意図が問題なのであれば逮捕されるのは私である。金子氏は無関係である。著作権法もろくに知らないプログラマを人柱にすることは間違いである。」
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