非弁提携
大阪でサラ金と提携したとして、2人の弁護士が逮捕された。
消費者金融にバックペイなど論外である。
そもそも、弁護士は金持ちと勘違いされているが、実際は安定収入の道が無く非常に厳しい世界である。会社のように退職金も無ければ昇給もない。弁護士の自由はある意味「飢え死にへの自由」である。
安定した収益が得られて事務員を使って省力化を図れる債務整理関係は、収益を重視する弁護士にはとても重要である。安定した収入を考えれば金融機関との提携は魅力かもしれない。この事件の背景には、弁護士の経営基盤の問題が浮き彫りになっているのである。
ところで、弁護士の経営基盤について、物の道理の分からない人は「専門性」でなんでも解決できると思っているようである。しかし、専門性が求められる分野の多くは労多く見返りも少ないものである。特にサイバー法なんてやって時には企業にかみついている私は、専門貧乏の典型例である。
そんな私へ儲かる仕事の紹介は大歓迎である。いや、せめて「弁護士だから金持ちでしょ」だけでも謹んでもらいたいところである。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)