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2008年11月19日

2008/11/19

フェアユースのお話

またまた、岸さんの扇情的な記事を見た。

岸さんと、岩倉弁護士のディスカッションを機会があったらやってみたいと想うところであるが…。

既にフェアユース規定が導入されている米国や英国では、フェアユースの適用範囲は著作物の利用の目的(研究、報道など)で限定されている。そして、その目的にはビジネスという言葉など入っていない。それは当然であろう。ビジネスは利用の目的となる行為を商売に取り入れた結果でしかなく、ビジネス自体が目的にはなり得ないからである。

まじっすか!!ということで、条文を確認してみた。

§107. Limitations on exclusive rights: Fair use
Notwithstanding the provisions of sections 106 and 106A, the fair use of a copyrighted work, including such use by reproduction in copies or phonorecords or by any other means specified by that section, for purposes such as criticism, comment, news reporting, teaching (including multiple copies for classroom use), scholarship, or research, is not an infringement of copyright. In determining whether the use made of a work in any particular case is a fair use the factors to be considered shall include -

(1) the purpose and character of the use, including whether such use is of a commercial nature or is for nonprofit educational purposes;
(2) the nature of the copyrighted work;
(3) the amount and substantiality of the portion used in relation to the copyrighted work as a whole; and
(4) the effect of the use upon the potential market for or value of the copyrighted work.

The fact that a work is unpublished shall not itself bar a finding of fair use if such finding is made upon consideration of all the above factors.

社団法人著作権情報センターの訳文

第107条 排他的権利の制限:フェア・ユース

第106条および第106A条の規定にかかわらず、批評、解説、ニュース報道、教授(教室における使用のために複数のコピーを作成する行為を含む)、研究または調査等を目的とする著作権のある著作物のフェア・ユース(コピーまたはレコードへの複製その他第106条に定める手段による使用を含む)は、著作権の侵害とならない。著作物の使用がフェア・ユースとなるか否かを判断する場合に考慮すべき要素は、以下のものを含む。

(1) 使用の目的および性質(使用が商業性を有するかまたは非営利的教育目的かを含む)。
(2) 著作権のある著作物の性質。
(3) 著作権のある著作物全体との関連における使用された部分の量および実質性。
(4) 著作権のある著作物の潜在的市場または価値に対する使用の影響。

上記の全ての要素を考慮してフェア・ユースが認定された場合、著作物が未発行であるという事実自体は、かかる認定を妨げない。

リトルチャロの冒険すら満足に聞き取れない私の英語力が前提であるが、「for purposes such as 」なので、示された目的は例示であって、目的で限定しているという訳ではなく、あくまでも総合評価によって決すると思う…のであるが…間違えていたら申し訳ない。変な訳だ…。

そして、奥邨先生の資料(このあたりを、自分で紹介しようとせずに、奥邨先生に依拠しようとするところが、私の情けないところであるが…)を見ても、ビジネス利用目的の場合もフェアユースは認められているはずである。

日本語訳をみて、口が滑ったのだろうか?

何だかなぁ…

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