フーディールズ?
焼き肉店運営「フーディーズ」が、公正取引委員会から排除命令をうけたそうである。
「ワイの店でお出ししているのは但馬牛一本。兵庫の幼馴染の牛飼いからエエとこだけをその日のうちに仕入れるワケや。それもただの但馬牛ちゃうで。但馬牛の中でも厳しい基準を満たした「格付等級A5」以上の神戸ビーフを使こてるからそりゃもう間違えなく美味い!
といいつつも、当該料理に用いられた牛の正肉の大部分が「神戸ビーフ」ではなく,牛の内臓のほとんどすべてが「但馬牛」のものではなかった。というのであるから、結構悪質である。
というより目についたのが、
「格付等級A5」以上の神戸ビーフ
である。
A5とかいうのは社団法人日本食肉格付協会の牛枝肉取引規格の定める枝肉のグレードの一つである。
枝肉とは、聞き慣れない言い方であるが、ちょー適当な言い方をすれば、ロッキーがバカバカ叩いていた、あの肉である。
(1) 歩留等級
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(2) 肉質等級
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この規格を良く見て欲しいが、枝肉の等級にA5の上はない。さらに、AとかBとかは高い部位をどれだけとれるかの指標であって、うまさの基準ではない。さらにいうと、A5級とかいうのは枝肉の規格である。ホルモンの仕入とはまったく関係ない。
というわけで、私がこの表示を見ていたら
「A6級ください」
と店員をからかわずにはいられないのである。
追記
このタイトル「Who deals?」のだじゃれなのだが、誰も気がつかない。
この手のわかりにくいネタはこのブログの各所にあったりする。いや、こんなことでもせんとめんどくさくて記事を書く気しないんですわ…。
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