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2009/04/05

フーディールズ?

焼き肉店運営「フーディーズ」が、公正取引委員会から排除命令をうけたそうである。

記事

公正取引委員会の報道

「ワイの店でお出ししているのは但馬牛一本。兵庫の幼馴染の牛飼いからエエとこだけをその日のうちに仕入れるワケや。それもただの但馬牛ちゃうで。但馬牛の中でも厳しい基準を満たした「格付等級A5」以上の神戸ビーフを使こてるからそりゃもう間違えなく美味い!

といいつつも、当該料理に用いられた牛の正肉の大部分が「神戸ビーフ」ではなく,牛の内臓のほとんどすべてが「但馬牛」のものではなかった。というのであるから、結構悪質である。

というより目についたのが、

「格付等級A5」以上の神戸ビーフ

である。

A5とかいうのは社団法人日本食肉格付協会牛枝肉取引規格の定める枝肉のグレードの一つである。

枝肉とは、聞き慣れない言い方であるが、ちょー適当な言い方をすれば、ロッキーがバカバカ叩いていた、あの肉である。

(1) 歩留等級

等 級 歩留基準値 歩 留
72以上 部分肉歩留が標準より良いもの
69以上72未満 部分肉歩留の標準のもの
69未満 部分肉歩留が標準より劣るもの

(2) 肉質等級

項 目

脂肪交雑

肉の色沢 肉の締まり及びきめ 脂肪の色沢と質
等 級
胸最長筋並びに背半棘筋及び頭半棘筋における脂肪交雑がかなり多いもの
肉色及び光沢がかなり良いもの 締まりはかなり良く、きめがかなり細かいもの
脂肪の色、光沢及び質がかなり良いもの
胸最長筋並びに背半棘筋及び頭半棘筋における脂肪交雑がやや多いもの
肉色及び光沢がやや良いもの 締まりはやや良く、きめがやや細かいもの
脂肪の色、光沢及び質がやや良いもの
胸最長筋並びに背半棘筋及び頭半棘筋における脂肪交雑が標準のもの
肉色及び光沢が標準のもの 締まり及びきめが標準のもの 脂肪の色、光沢及び質が標準のもの
胸最長筋並びに背半棘筋及び頭半棘筋における脂肪交雑がやや少ないもの
肉色及び光沢が標準に準ずるもの 締まり及びきめが標準に準ずるもの 脂肪の色、光沢及び質が標準に準ずるもの
胸最長筋並びに背半棘筋及び頭半棘筋における脂肪交雑がほとんどないもの 肉色及び光沢が劣るもの 締まりが劣り又はきめが粗いもの 脂肪の色、光沢及び質が劣るもの

この規格を良く見て欲しいが、枝肉の等級にA5の上はない。さらに、AとかBとかは高い部位をどれだけとれるかの指標であって、うまさの基準ではない。さらにいうと、A5級とかいうのは枝肉の規格である。ホルモンの仕入とはまったく関係ない。

というわけで、私がこの表示を見ていたら

「A6級ください」

と店員をからかわずにはいられないのである。

追記

このタイトル「Who deals?」のだじゃれなのだが、誰も気がつかない。

この手のわかりにくいネタはこのブログの各所にあったりする。いや、こんなことでもせんとめんどくさくて記事を書く気しないんですわ…。

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