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2009/06/08

2009/06/08

グルグルブック検索

グーグルブックサーチでいろいろ検索してみた。

いろいろ検索すると、本のちょびっとだけ見れる。なかなかおもしろい

ちなみに、「壇」で検索すると

「社会福祉士国家試験対策標準問題集: スーパー合格・ポイントチェック式‎ - 204 ページ」がヒットして、「児童相談所による立人調査の件数が加」なんてかかれている(増加の間違いのようである)のはご愛敬である。

また、こんな本が出ていることを初めて知った。

私が、IT系弁護士と言われる前に担当した、犯罪被害者の事件についてかかれた本である。

この人たちは、ただ、少年法を変えちゃっただけの、そのへんの気の良いおっちゃんとおばちゃんだったりする。

私にとって、この事件は、依頼者と一緒に怒ったり、依頼者にも怒ったり、私の弁護士としてのあり方について、大きな影響を受けた事件である。

この事件は、大平光代先生も弁護団に入っていて、先生の大ファンである私の母親のためにサイン本をもらったり、

午前は大平先生の尋問でお目々きらきらな傍聴人が、午後からの私の尋問で居眠りしていて、

「俺も、いつか、ミリオンセラーだしたるからなぁ!」ヽ(`Д´)ノ 

なんて毒づいていたり、

尋問の半分を担当したにもかかわらず、事件の後のWillの集会で、ボランティアになった学生さんから

「武さんとはどういうお知り合いですか?」

と聞かれて、

「それでも、俺は生き抜いたるねん!」ヽ(`Д´)ノ

と毒づいたことなどを懐かしく思い出した。

さて、グーグルブックサーチはいろいろ議論があるようである。

グーグルの和解契約書がネットで公開されているが、英語表記だし、グーグルの翻訳はしょぼすぎるので、和訳を掲載しているサイトが出るのを待っている状態である。

この問題は、クラスアクションの効力の範囲とベルヌ条約の相互主義の範囲という、とてもややこしい問題があるが、これは奥邨弘司先生に考えてもらうとしよう。

日本文藝家協会の三田誠広副理事長は、文化庁の分科会で「グーグルが進めているのは複製権の侵害で、世界中で混乱をきたしている」との立場を明らかにしている。

まさに、「抵抗勢力」という言葉がぴったりな三田さんの意見であるが、どうも、グーグルが全文をネットに公開しようとしていると勘違いしているように読める。

実物見たんだろうか?

それとも、三田さんは、書籍のデータをデータベースに保存することまで禁止しなければ、世界の秩序は保たれないとでも言うのだろうか?

私的には、この手のサービスはどんどんやるべきと思っている。

書籍が本屋の店頭に並ぶのはごく短期間である。私自身が体験したように、ネットを通じて、様々な本を知ることは貴重な体験である。

これは、文化の発展ではないだろうか?

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とろ鉄

○○鉄というと、鉄道オタクのことを指すようであるが、これはとろける鉄工所の略である。

私は、機械屋の息子であって、鉄工所とは仕事がちょっと違うのであるが、溶接の光で目が焼けたり、ボール盤に引っかかった材料がブンブン回ったり等は、私が実際に体験したことである。

「そうそう、穴が空く直前は力を抜いて…」なんてニヤニヤしながら読んでいた。

もぅ、かなりのツボである。

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足利学校

足利事件再審の余波がいろいろあるようである。

この事件、DNA鑑定云々の話が出ているが、それは、文系出身特有の科学万能主義が露呈しただけで、それほど注目はしていない。

注目するのは、この事件では、自白調書が作られていて、裁判所は、自白の任意性を認めて「供述は具体的で体験した者としての真実味がある」としていた点である。

なぜ、人は自白をするのか?

私が修習生の頃、ある検察は「そんなん、やってるからに決まってる」と断言していた。

今思えば、おめでたい話である。

記事

「髪を引っ張ったり、け飛ばしたり。取り調べは厳しかった」「無理やり責められ、『白状しろ』『分かってるんだぞ』と体を揺さぶられた。どうにもならなくて、私がやりましたと言った」

それでも、日本の裁判所は、自白調書が大好物なのである。

それを抑止する機能も働いていない。

マスコミは、警察が逮捕する前に関係者に突撃して、あたかも犯人であるかのように報道したりする。それを見て、視聴者は何を思うのであろう。

一般の人も、死刑が大好きなようである。私に対しても、「さっさと死刑にするべき」なんて自論を述べる人もいる。

スケープゴートが大好きなようである。

しかし、そういうことを言う人に限って、自分のことは「自分は悪いことしないから関係ない」としか言わない。自分が犯人では無いのに逮捕される可能性は、考えてもみないようである。

しかし、人が人を裁く以上、そこには、かならず誤りがある。

それは確率が低いので、その人は気の毒だったと割り切るのか。

また、自分が割り切られてもかまわないと判断するのか。

人は、自らが望む手続きによって、他人をも裁くべきである。

 森英介法相は5日の閣議後会見で、「いろんな意見は真摯(しんし)に受け止める。が、全面録画は容疑者に供述をためらわせ、取り調べの機能を損ない、真相解明に支障を来す」と消極姿勢を繰り返した。

しかし、法相が、取り調べの機能は、密室下の自白強制であるかのようなことを述べているのが日本の現状なのである。

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