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2009年7月

2009/07/24

発信者情報開示と対抗言論

町村先生のブログをみた。

このように,虚偽の言論により名誉等を毀損された者も,有効な反論の機会を有していれば,自力で自己の名誉等の回復を図ることができる。 すなわち,そうした状況にある限り,名誉等の「権利を侵害されたことが明らかであるとき」には該当しないというべきである。

この事件を見ると、町村先生のいうように反論が義務づけられるという問題がある。私も反論義務履行が明白性の一般的な要件となることはナンセンスと思う。

さらに、私が問題に思うのは、相手が誰かわからないのに、ネット上で十分な反論ができるかという問題である。

反論は大変である。相手の理解力にあわせないといけないが誰かもわからない。どこまで反論すればいいのか?明らかに悪意ある相手であればどうするのか。反論は不毛であるし、さらなる誹謗を誘発することにもなる。実際に私が体験した事件も同様であった。

実際に、法廷に来た発信者は、中傷を繰り返すばかりで、ろくな主張をしなかった。

本人がろくでもないのに、あらゆる可能性を否定できない限り発信者情報開示を否定するというのはナンセンスである。

プロ責法は、一部で、弁護士が無知であるから活用されないのだという事が言われている。

確かに私のところに相談する弁護士は、相談料をもらいたくなるような場合が多い。

だからといって、法律自体のできが悪いことや、運用がひどいものであることや、さらに現状を理解していない裁判官が多いという事実から目を背けて良いわけがない。

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磁気活水器

磁気活水器を巡って、私が手がけた事件が判例時報に載ったようである。

私は、変わった事件をおもしろがって受けてしまうところがあるので、この手の雑誌に載ることが多めかもしれない。

判例時報2038号84頁~は、悪徳商法を悪徳商法といって何が悪いと主張して、それが認められた事件である。

興味がある人は、こっちの方でもみて、検討してもらいたい。尋問調書などは楽しい読み物かもしれない。

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どんな宗教だ?

京都府警下鴨署は24日、ラーメン店の入り口ドアガラスを蹴(け)破ったとして、京都市左京区一乗寺里ノ前町、京都大経済学部4年、吉岡風志(かざし)容疑者(27)を器物損壊容疑で緊急逮捕した。

記事

店を出る際にドアを蹴ってガラスを壊したというのであれば場合によっては威力業務妨害にもなりそうな気がする。

ところで、一乗寺で11時15分頃に空いているお店というと、私も行ったことある、あのラーメンチェーンの本店か?という気がするがどうであろう?

ところで、鶏ガラと豚肉がだめな宗教ってどんなのだ?そんな人がラーメン屋に行くこと自体が無謀だと思うのだが…。

いずれにせよ。こんなお客は「明日もお待ちしてます」と言うわけにはいくまい。

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更新料の香辛料

京都でずっとしていた、更新料の無効を巡って争われた事件の判決があったようである。

記事

更新料については、賃料の一部であるという裁判例もあるが、それであれば賃料として受け取るべきなのである。

礼金とか更新料とかよくわからない料金は全部無効というのが私の感覚である。

これが高裁でどうなるか注目である。

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2009/07/22

Winny事件高裁結審

7月16日に控訴審が結審した。

個人的には、後から振り返れば、あれも出来たこれも出来たというのはあるが、それは事後的な問題である。

自分の実力で出来ることはすべてしたと思っている。

この事件、金子氏のために、本当にいろんな方々にご協力いただいた。

この場を借りてあらためてお礼を申し上げたい。

判決は10月8日午前10時からである。

世の中が変わる瞬間をこの目で見届けたい。

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2009/07/14

高裁第3回期日

7月16日10:00~

Winnyの高裁期日がある。

高裁での証拠調べ等をふまえて、最後の意見を出すことになる。

正直なところ、現在、準備で大変である。

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2009/07/11

地味な異議

最近、自分のした尋問の尋問調書を見直す機会があった。

あとからみると、我ながらと思うところと、これはどうかなと思うところといろいろである。

その割合は、自らのプライド意地のために内緒である。

その調書を見ると異議を出していた。

「すみません。それはちょっと露骨な誘導なんで控えていただけますか。」

我ながら、すごいへりくだっとる…

やっぱ、「異議あり!」の方がいいかも

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2009/07/03

児童ポルノとは

記事

児童ポルノ禁止法の修正をめぐって、

児童ポルノ規制で自公と民主が修正協議のようである。

児童ポルノ禁止法というのは、議員立法という経緯か、当初から処罰対象が曖昧であった。

そもそもは、児童の保護を目的とした法律である。

私自身は、児童ポルノ、特に児童買春は処罰すべきと思う。大人として分別ができるようになるまではパターナリズムは必要である。

江戸前煮穴子の稚魚をノレソレポン酢にして食べるのはいかんのである。

ただ、児童ポルノ禁止法は、最近は、児童保護そっちのけである。

しかも、ネットがらみの無理な法解釈があいまって、何となく変な性欲処罰法となっているような実感である。

そのことの是非はともかく、児童ポルノを傘にした警察の利権拡大や議員のポイント稼ぎは許されない。

ところで、この法律、自民党の改正案は

第二 児童ポルノ所持等の禁止等
 一 児童ポルノ所持等の禁止
   何人も、みだりに、児童ポルノを所持し、又はこれに係る電磁的記録を保管してはならないものとすること。(第六条の二関係)
 

 二 自己の性的好奇心を満たす目的での児童ポルノ所持等についての罰則
 1 自己の性的好奇心を満たす目的で、児童ポルノを所持した者は、一年以下      の懲役又は百万円以下の罰金に処するものとすること。同様の目的で、これに係る電磁的記録を保管した者も、同様とすること。(新第七条第一項関係)
  2 1に係る国民の国外犯は、これを処罰するものとすること。(第十条関係)

がポイントである。

しかも、さらっと

 1 政府は、児童ポルノに類する漫画等(漫画、アニメ、CG、擬似児童ポルノ等をいう。)と児童の権利を侵害する行為との関連性に関する調査研究を推進するとともに、インターネットによる児童ポルノに係る情報の閲覧の制限に関する技術の開発の促進について十分な配慮をするものとすること。(附則第二条第一項関係)

他方で、民主党の改正案

第一 「児童ポルノ」の名称の改正及び定義の明確化
 一 「児童ポルノ」の名称の改正(題名、第二条第三項等関係)
   本法が風俗犯に関する法律ではなく、あくまでも児童に対する性的搾取及び性的虐待に係る行為等の処罰に関する法律であることを明確にするため、その対象である「児童ポルノ」の名称を「児童性行為等姿態描写物」に改めること。
 二 児童性行為等姿態描写物(児童ポルノ)の定義の明確化(第二条第三項第二号及び第三号関係)
   児童性行為等姿態描写物の定義を明確にするため、第二号を「殊更に他人が児童の性器等を触り、若しくは殊更に児童が他人の性器等を触る行為に係る児童の姿態又は殊更に児童の性器等が露出され、若しくは強調されている児童の姿態」との客観的な要件に改めるとともに、第三号を削除すること。

第二 児童性行為等姿態描写物(児童ポルノ)等取得罪の新設等
 一 児童性行為等姿態描写物(児童ポルノ)等取得罪の新設(新第七条第一項及び第十条関係)
  1 みだりに、児童性行為等姿態描写物を有償で又は反復して取得した者は、三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金に処するものとすること。みだりに、これに係る電磁的記録等を有償で又は反復して取得した者も、同様とすること。

となっている。

なかなか妥協点は難しそうである。

ただ、疑似児童ポルノの処罰が立法化されて、人が書いた漫画の人物の設定年齢を争うような、むなしい弁護というのは勘弁してもらいたいところである。

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2009/07/01

応用情報技術者

先日、合格発表があり、ギリギリ合格していた。

ほとんどぶっつけ本番だったので、結構ヒヤヒヤものであった。

まぁ、なんであれ、試験に受かるとうれしいものである。

弁護士稼業に必要な資格ではないので、いったい何を目指しとるんだという突っ込みを受けるところではある。

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