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2009/11/21

2009/11/21

成蹊大学講義

昨日は成蹊大学で講義でWinny事件を語ってきた。

人生初の吉祥寺である。ハモニカ横町と手芸用品デパートを買わなくてはである。

ただ、ろくでなしなヤンキーがいっぱいかとおもったら、いなかった。

講義で伝えたかったのは、もう終わった判決の解釈ではない。弁護士としてのあり方である。

心から勝ちたい事件で勝つのは、とても大変なことであるが、幸せなことである。

やっぱり、笑いが多かったのはご愛敬ということで…。

学生の目は概ねキラキラしていて、なぜか学者の先生の目もキラキラしていた。

もしかすれば、なにかが伝わったのかも知れない。

そうであれば幸せである。

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法とコンピュータ学会

大妻女子大学で、行われている。

初めて参加してみた。

仕事の締め切りは無視して…オイオイ

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メディアの品格

「法の未整備、「裏技」でしのぐ」なんて記事をみた。

記事

京都府警「最強」の理由として、ウィニー摘発の中心メンバーで同室補佐の木村公也警部(52)は…「被害届を受けてから動き出すのではなく、今ここで手を打たなければいずれ大変なことになる、という自分たちの問題意識で捜査を始める。摘発した事件の8~9割はこうして掘り起こしたもの」

法制などが未整備な世界だけに、「あらゆる法令の駆使」がカギになる。昨年、コンピューターウイルスの作成者を逮捕した際に適用したのは著作権法違反と名誉棄損。日本にはウイルスの作成、放出を処罰する法律がないため、感染すると画面に現れるアニメ画像と個人写真の無断使用を問う「裏技」だった。

写真は別人と見受けられるが、Winny事件では、検察は、法廷で警察の捜査担当者の名前を聞くことまで「2ちゃんねるで殺人予告がでたらこまる」と文句を付けてきたのである。しかし、実際は、こんなことろで実名丸出しである。少し呆れてしまう。

中心メンバーというからには、Winny事件の無罪が確定した際には、木村警部から謝罪していただけるのだろうか?

それにしても、この記事の内容を冷静に見れば、お巡りさんが問題と思えば、こじつけのような逮捕・捜査、告訴のない親告罪でも見込み捜査をしてもかまわないんだということを称賛しているにすぎない。

Winny事件では、高裁では、木村警部らの違法な取り調べを認定し、一部の供述証拠が証拠排除された。京都府警の裏技には違法捜査が含まれるとでもいうのだろうか?

私は、そんなものを肯定する気はない。

これを嬉々として掲載する程、日本のマスメディアの刑事訴訟法への意識は地に落ちたのであろうか。すこしやるせない。

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