合法とは?
高木浩光@自宅の日記を見た。
判決後、金子元助手は(中略)と話した。(中略)「ソフトウエアは万能ではない。ユーザーがソフトをどう使うかは自由だが、ちゃんと使っていただきたい。あまり迷惑をかけていただかない方が助かる」。違法コピーが横行するネット社会については、こう語った。
朝日新聞2009年10月8日夕刊
「迷惑をかけないようちゃんと使っていただきたい」とのことだが、どうやったら「ちゃんと」、つまり、合法に使えるというのだろう? BitTorrentやLimeWireならば、利用者の意思で合法に使うことができる。しかし、Winnyの場合は、Winnyネットワークに参加している全員が合法に使用しない限り、誰も合法に使うことができない構造に設計されている。
違法な送信を行うものが違法であるとしても、情を知らずに中継に提供した場合が違法になるわけではない。誰も合法に使うことができないというのは誤りである。
それなのに、「ちゃんと使って頂きたい」というのは、いったいどういう方法なのだろう? 本人に会う機会のある方々は、ぜひ本人からその回答を聞き出してほしい。私も、次の機会ではそうしたい。
いい加減な知識で、人に聞くよりも、まず、勉強するべきである。
追記
やはり、ブックマークにHiromitsuTakagiなるもののコメントがあった。
HiromitsuTakagi ほうほうふむふむ。つまり意識すると違法なので利用者に「情を知らずに」いさせることがWinny方式の特徴であるということですか。その主張は設計・製作・提供者の責任をむしろ重くする方向なのでは?言うべきは他では
私には、これが高木浩光氏の発言かはわからない。
ただ、「情を知らずにいさせることがWinny方式の特徴」等とはどこにも書いていない。そんなものは独自の立論に過ぎない。
必要なのは、法律を謙虚に学ぶことだけでは無いのかもしれない。
| 固定リンク
| コメント (17)
| トラックバック (0)