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2010年3月26日

2010/03/26

あしがかり

足利事件の再審判決が出たようである。

判決要旨については、読んでみて欲しい。

ただ、私が触れたいのは、それではない。

記事

再審無罪が言い渡された26日の「足利事件」の菅家利和さん(63)の再審判決公判で、佐藤正信裁判長は判決理由の朗読後、「判決は以上ですが、今回は、自戒の意味を込めて菅家さんに謝罪させていただきたい」と切り出し、「菅家さんの真実の声に耳を傾けられず、17年半にわたり自由を奪う結果になったことを、裁判官として申し訳ないと思います」と謝罪。法壇の3人の裁判官が立ち上がり、「申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。

これに対して、裁判官が頭を下げるべきではないという考えもあろう。また、頭を下げるのは、当時の判決を下した裁判官であって、この裁判官ではないという考えもあろう。

ただ、私たちが扱っているのは人の人生である。その判断を誤れば、人の人生が取り返しつかないことになる。その重要性を私たちはどれくらい理解しているのだろうか?

今回は、裁判官の矜持を見せられた気がした。

私は、弁護士であって、法廷では検察と戦い、裁判所と闘っている。しかし、法曹として他の法曹に対する敬意をはらっているし(その上で、検察官が一番嫌がる弁護活動をしていたりするわけであるが)、また、それに値する弁護士でありたい。

そう思っている。

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無罪判決後のブログ書き込み

記事

 女性患者にわいせつな行為をしたとして準強制わいせつ罪に問われ、無罪が確定した福岡市内の男性医師が、インターネット上のブログへの匿名の書き込みで名誉を傷つけられたとして、プロバイダー「ケイ・オプティコム」(大阪市)に発信者情報の開示を求めた訴訟の判決が25日、大阪地裁であった。

 河合裕行裁判長は「ブログの記述は真実ではなく、公益性もない」として名誉棄損と認定し、同社に発信者情報の開示を命じた。

判決によると、男性医師は昨年5月、福岡高裁で無罪を言い渡されたが、同じ日に、「調査会社の社員」と名乗る発信者が自身のブログに「(男性医師は)患者のカラダを触り、写真も撮った」などと書き込んだ。

 ケイ・オプティコム側は「ブログはすでに報道された内容だった」などとして開示に応じていなかったが、河合裁判長は「無罪判決後の書き込みで、医師の社会的評価を低下させた」と判断した。

報道を前提とする限りでは、ケイ・オプティコム側の理屈は他が報道したものであれば、無罪になっても犯罪者扱いを甘受しなくてはならないことになり、アウトである。

ケイ・オプティコム側の判断ミスは重大と思う。

ちなみに、大阪の事件ではあるが、私の事件ではない。

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