地味にコツコツと
先日、無事、中小企業診断士の実務補習が終了して、登録申請となった。
実務補習は、様々な異業種のみんなと短時間で診断を行う。みんな、熱心で、優秀で、刺激的であった。
私は、弁護士なんて肩書を持っているが、それは、別に優秀さの証ではない。勘違いしてはいけないのである。
さらに、先日、司法修習終了10周年記念に出席した。みんなで近況を語り合ったのであるが、みな華々しい実績を携えて輝かんばかりであった。
私は、そのような才能に恵まれた人々がたくさんいる分野で仕事をしているのである。調子に乗っていてはいけない。地味に、コツコツとやっていかなければと再認識させられた。
ところで、司法研修所に入所すると、みんなで研修をする期間がある。修習では、もちろん勉強もあるが、夢を語って飲み明かしたり、乏しい食料状況の改善のノウハウを共有したり、ときには恋のさや当てまであったようである。得難い経験である。
それから、10年が経過したが、未だに同期と会うと、そんな年月が吹っ飛んで、瞬時にあの頃に戻るのである。みんな、まったく変わっていない。修習中にさわやかな奴はさわやかで、インチキくさい奴は今もインチキくさい。
ちなみに、修習中は、どこのクラスでも、みんなに愛されるキャラクタが1人はいる。だいたい、人が良くて口が下手な人が、そうなることが多い。
私のクラスにもいた。私はそういう人をいじるのが大好きである。「○○は、俺のおもちゃだぁ」なんて、からかっていたものである。
そんな彼も、今は地方の名士である。可愛い奥さんもいるようである。そんな彼は、未だ結婚していない私に曰った。
「壇さん、女の人を傷つけるようなヒトコトが多いから、結婚できないんじゃないの?」
ギクッ。なかなか手強くなってやがる。前言撤回。10年間は人を変えるようである。
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