大阪大学法曹会
昨日は、大阪大学法曹会の司法試験合格者の祝賀会に出席していた。
答練での指導をしていた受験生が合格していたりして、うれしいものである。
大きな挑戦を成し遂げた喜びなのであろう、喜びに満ち満ちている。
しかし、法曹人口の水増しにより速成栽培の彼らは、奨学金もない厳しい状況で、実務法曹への研鑽をし、修習後は、厳しいプロの世界に飛びこまなければならないのである。
浮かれている時間はない。
このブログを見ているという合格者が多かったので、多かった質問の答えを書いておくことにした。参考にされたい。
Q1 大阪の就職は厳しいのですか?
A1 大阪の就職状況はとても厳しいです。
弁護士のマーケットは、そこで流れるお金と人口に比例します。
大阪の経済状況からみて、就職状況が良いわけがありません。
ただ、採用されるのがゼロという分けではないです。
採用されるに値する人物であることが重要です。
Q2 就職はどうしたら、就職できますか?
A2 就職活動は、一緒に仕事をするパートナーを見つける場所です。
自分が雇う立場に立って、どんな人と仕事をしたいかを考えてください。
Q3 専門性ってどうやってつきますか?
A3 弁護士にとって、特殊なことでも、その道の人にとっては日常茶飯事です。
そして、修習中の知識でできることなど、ほとんどありません。
他の世界の人に対する敬意をもって仕事をしていれば、自然に、専門性は身につきます。
それ以前に、弁護士として、バカにされないスキルを身につけてください。覚えることはたくさんあります。
Q4 合格者が増えるなかどうすれば食べて行けますか?
A4 近年の大量合格者の状況は、これまで、日本で経験した人はいません。
実際どうすれば食っていけるか、ちゃんと分かっている人はいません。
私にも分かりません。
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