会津喜多方ラーメンとは?
「喜多方ラーメン」の商標登録を巡る争いで、知財高裁は、商標登録を認めなかった。
この裁判は地域団体商標制度を巡る争いであるので、興味がある人は、こちらで勉強して欲しい。
今回の注目は、知財高裁が、ラーメン発見伝よろしく、ラーメンについて判断している点である。
確かに,スポーツ報知などの新聞や観光情報誌など(甲5等)には,喜多方市内で提供されるラーメンの特徴が,水分を多く添加した麺(多加水麺)である太く縮れた麺を使用し,醤油によるさっぱりした味のスープを合わせる点にある旨の記載が多くされているが,原告の構成員である喜多方市内のラーメン店のうちにも,細麺やタンメン,味噌仕立ての濃厚なスープを看板メニューにする店舗があるなど(甲2,57,68,126),喜多方市内のラーメン店で提供されるラーメンにもある程度バリエーションがある。
また,喜多方市外の事業者である「会津喜多方ラーメン蔵」は平打ちの中華麺とさっぱりとした醤油味のスープによる「喜多方ラーメン」を,「ふぶき亭喜多方らーめん本舗」も多加水平打ち縮れ麺とすっきりした醤油味のスープによる「醤油ラーメン」を「喜多方ラーメン」の原点として,「会津喜多方ラーメン館めん屋河京」も多加水麺とすっきりした醤油味のスープによる「醤油ラーメン」を,喜多方市外でそれぞれ提供している(甲112,113,118)。
この戦いは、ちょー大ざっぱに言うと、喜多方ラーメンというと、福島県喜多方市で作ったものと思うかどうかである。裁判所の考えは、判決文を読んで確認されたい。
ちなみに、会津北方ラーメンを名乗る某店で、山形名物であるはずの冷やしラーメンばかり注文する私は、邪道だったりする。
いや、このオチを書きたくてね…。
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