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2011/04/24

2011/04/24

一握の気持ち

無事、法律相談を終えて、帰ってきた。

岩手県は、盛岡等は、あまり被害がないが、沿岸部には大きな災害があった。
私が行ったのは、陸前高田市立第一中学校であった。陸前高田は、被害がとても大きなところであった。

現在、被災地では、いろんな支援活動がされている。水、食料、医療、その中で、インターネットの支援は秀逸であった。阪神大震災との大きな違いは、ネットである。多くの情報はネットで公開されている。各種情報を確認するのに、非常に役に立った。P10103942

ただ、WIDEプロジェクトを知るもの以外は、誰か解らないところが、WIDEらしいというか・・・連絡先くらい書こうよ。

避難場所の近くは、川沿いに、荒れ果てた市街地が広がっていた。
いや、かつて市街地であったがれきの山と言った方が正しいのだろうか。
P1010413

P1010410

P1010411

惨状は、グーグルアースでも確認できるはずである。


大きな地図で見る

市役所に確認してと回答しようにも、市役所自体が流れてしまっているのである。
ここでは、生半可な知識は通用しない。

避難場所では、体育館で段ボールの仕切りをして、寒さの中で、寝泊まりしている人々がたくさんいた。

私が、法律相談をしている中、警察の方が、検死の写真を持参して来た。彼らは、避難場所を回って、遺体の身元を確認しているのである。

被災地では、いまも、遺体が発見され、いまだ、発見されていない遺体もある。
写真の遺体は、傷だらけで、泥だらけで、とても、痛々しかった。普段であれば目を背けたくなるものである。

あるおばあさんは、涙を流しながら、写真をめくり続けていた。
彼女は、これまで何度も涙を流したのであろう。
それでも、なお、愛する家族の手がかりを捜しつづけなければならないのである。

私の心に一番残ったのは、写真で伝えることすらできない、被災者の悲しみであった。

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雨ニモマケズ

私は、今度は、岩手県は盛岡に来ている。
盛岡というと、桃太郎電鉄的には、盛岡冷麺、じゃーじゃー面、わんこそば・・・

いやいや、今回はそういうことで来たのではない!

今回は、大阪弁護士会から岩手弁護士会への派遣ということで、被災施設に行って法律相談をすることになった。

私自身、阪神大震災で、家が半壊し、雨漏りの激しい家で、毎日、朝起きて、屋根に上ってブルーシートを貼り直すことをしていた。非人情な家主の仕打ちやなにから酷い目にもあった。

そんな中で司法試験受験をしたことは忘れられない。

私のように取り得のない弁護士でも人の為に何かが出来るかも知れないのである。

そういう機会を与えてくれた多くの人に感謝している。

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