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2011/06/09

2011/06/09

池田小、当時の保護者が初の交流会

大阪教育大学付属池田小学校(池田市には、池田市立池田小学校が別にある)の痛ましい事件から10年が経過したそうである。

交流会を開いたようである。

記事

この事件は話題性があるから取り上げられるが、世の中には、記事されない殺人事件のその後がたくさんある。

そして、その多くには、世の中の人が事件を忘れたずっと後も、愛する者の死とそれに対する想いと向き合っていかなければならない人がいるのである。

それは、とても大変で孤独な闘いである。誰も助けてあげることはできない。自分で、階段を昇り降りするように進んで行くしかない。そこには、世間で言われるいい話も、したり顔で語る修復的司法も役に立たない。

話は変わるが、私の祖母は、12人の子供を産んだ。
そのうち長男(私のおじさんにあたる人である)は、優しい人だったそうである。
長男は、子供の頃、腹痛を訴えたところ、教師は「さぼるな」と病院に行くことを許さず、その結果病院に行ったときは、腹膜炎に至って手遅れだったそうである。
その長男を語るとき、祖母はいつも涙していた。半世紀ほど前のことにも関わらず。

私は、ときどき、その話を思い出しては、人の人に対する想いの強さや、彼らのその後を考える。

「命を大切にする子供たちを育て、次世代につなぐ10年にしてほしい」

本当にそう思う。そんなことしか言えない自分が情けないのはさておき。

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