ないな。。。
ほとぼりが冷めたようなので、ぼちぼち。
橋下徹氏に対する損害賠償請求が、最高裁で逆転したようである。
その理由が特にいけてない。理由を抜粋すると以下のようである。
懲戒請求そのものではなく,視聴者による懲戒請求を勧奨するものであって,(中略)
前記認定事実によれば娯楽性の高いテレビのトーク番組における出演者同士のやり取りの中でされた表現行為の一環といえる。
(中略)
その態様も,視聴者の主体的な判断を妨げて懲戒請求をさせ,強引に懲戒処分を勝ち取るという運動を唱導するようなものとはいえない。
(中略)
他方,第1審原告らは,社会の耳目を集める本件刑事事件の弁護人であって,その弁護活動が,重要性を有することからすると,社会的な注目を浴び,その当否につき国民による様々な批判を受けることはやむを得ないものといえる。
(中略)
第1審原告らも,これに一括して反論をすることが可能であったことや,本件懲戒請求については,同弁護士会懲戒委員会における事案の審査は行われなかったことからすると,本件懲戒請求がされたことにより,第1審原告らに反論準備等のために一定の負担が生じたことは否定することができないとしても,その弁護士業務に多大な支障が生じたとまでいうことはできない。
(中略)
本件呼び掛け行為により第1審原告らの被った精神的苦痛が社会通念上受忍すべき限度を超えるとまではいい難く,これを不法行為法上違法なものであるということはできない
要するに、この事件は注目されてるので、低俗なテレビでの発言で煽られたくらいのことは、反論もそんなに大変ではないので我慢しろということである。
ただ、そのテレビを直接みた私的には、不正確な事実で騒ぎ立てていた番組を娯楽性の高い番組という気にはなれない。
こういうことを書くと、裁判所が、弁護の不適切さを認めたとか言う奴が沸いてくるが、最高裁はそんな事は一言も書いていないので注意されたい。
それはともかく、当のご本人は、裁判の当日、ツイッターで吠えておられた。
最高裁からは、僕の発言は軽率不適切と指摘された。これは真摯に受け止めます。ですが、世のメディアの報道、表現なんて不適切な表現ばかり。週刊誌なんて政治家に対してはむちゃくちゃだしね。朝日新聞や毎日新聞、読売新聞の大手メディアもしかり。朝日新聞は、一審の段階で僕に弁護士資格を返上せよ
人間、完璧であるわけがない。だいたい生きている中で、不適切な行為をしない人間なんてあるのかね。嫁と結婚前に○○○することも、場合によっては結婚後にそれをすることも不適切だろ。人間なんてそんなもの。ただ社会のルールの中で違法なことは止めましょうと。
朝日新聞の論説委員!だいたいな、てめえらは嫁と結婚後に○○○ をしたんだろうな!結婚前なら許さないぞ。その時点で、てめえらの存在は不適切じゃないか。人間、不適切な行為を積み重ねる。だけど違法は止めようというのが人間社会。朝日の論説委員は、どんな聖人君主なのか、興味津津だ。
人の命がかかっている刑事弁護と婚前交渉を同一視する感性は私には理解不能である。
最高裁の裁判官には、自分が無理な解釈をしてまで救った人物が、このような俗物であることは、銘記してもらいたいものである。
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コメント
それでも、橋本ファンです。
あなたにはできないでしょ?
批判しか。
東京都、田園調布住民です。
投稿: もむぎ | 2011/10/03 17:06
>もむぎさん
私は、毎日、地味で、目立たないことをしています。
それは大切なことだと思っています。
投稿: ToshimitsuDan | 2011/10/27 10:19