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2011年12月5日

2011/12/05

巨人と読売グループ本社が清武氏提訴 1億円の損害賠償請求

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 訴状によると、清武前代表は11月11日と25日に記者会見を開き、コーチ人事などの秘密事項を公表した上で、渡辺会長が人事案を提示した経緯について 「伝統球団の名誉をおとしめ、コンプライアンス(法令順守)に反する」などと発言。巨人とグループ本社は「巨人のブランドイメージを根底から覆す前代未聞 の暴挙で、名誉、信用を著しく毀損された」と主張している。

最高級弁護士とやらが、ホームランよろしく打って出たようである。

訴状を見てないのでなんとも言い難いが、渡辺会長を批判しても巨人軍や読売グループ社会的評価が下落するわけではない。ちゃんとミートしないと空振りで、場合によっては、渡辺会長が巨人軍を私物化していることを認めた証拠だということで、併殺打になりかねない。

また、2社で1億円もの損害は、かなりの大振りである。営業損害をよほどちゃんと立証しない限り認められない。今回の件では、どれほどの売上減少になったのであろうか?その点をちゃんと立証せずに勢いで提訴したというのであれば、最高級どころか、振り逃げ弁護士になりかねない。

というわけで、非常に香ばしいこの事件、当分、目が離せない。

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福井事件再審決定 検察が異議申し立て

福井市で1986年に中学3年の女子生徒が殺された事件で、名古屋高検金沢支部は5日、元被告の前川彰司さん(46)=懲役7年判決確定、服役=の再審を開始するとした名古屋高裁金沢支部の決定を不服として、名古屋高裁に異議を申し立てた。

そうである。
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異議申立で勝負せんでもいいがなという気もするが。名古屋高裁がどれくらい空気を読んだ判断をするかは注目である。

しかし、今回伝えたいのは、そういうことではない。
受刑者に与えられた現実である。

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金沢刑務所に入り、当初は面会に訪れた父に、「頑張るよ。そのかわり、裁判のやり直しはしてもらわないといけない」と前向きに話していた。

 しかし、1年過ぎた頃から精神的な不調で面会を拒むようになり、99年に岡崎医療刑務所に移った。父に届く、丸みを帯びた息子の字が乱れるようになった。5年3カ月経った2003年3月に出所後も、そのまま入院が必要とされた。

おそらく、拘禁反応であろう。人は、拘束下に長期間いると、精神を病むことがある。
世間ではあまり取り上げられないことであるが、珍しいことではない。

もし、彼が無辜であるとしよう。裁判所は、自らの判断の誤りで、彼の人生の数年間を奪っただけではない。人格まで奪ったことにもなる。これは刑事補償すれば良いというような問題ではない。そのとき、彼に有罪判決を書いた裁判官は、無言を貫くのであろうか。

裁判官だけではない。弁護士は、自らの力不足が、取り返しつかない結果を生んだことになる。私たちは、そういう気持ちで事件に対峙しているのだろうか。

他方、彼が真実罪を犯したとしよう、その場合、刑罰は矯正教育になっているのだろうか?もし、刑罰が教育刑を本旨とするのであれば、犯罪者の矯正は、国家に課せられた義務でもあるはずである。

検察官は、安易に施設内矯正と言うが、本件みたいに精神を蝕んで、それは矯正なのだろうか。

いずれにせよ法曹に与えられた使命は重い。

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