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2011年12月22日

2011/12/22

伝説が終わり、歴史が始まる。

先ほど、最高裁から上告棄却の決定が送られてきた。

決定の内容は、既に裁判所のホームページにアップされているので、そちらを参照して欲しい。

これで、Winny事件は、今後、刑事補償請求等の手続はあるものの、いちおうの大団円を迎えることができた。何とか、技術者としての名誉を彼の手の中に残すことができた。1人の人間の小さな名誉。たったこれだけのことが実現するのに、多くの日々と多くの人の力が必要だったのである。

本件で、無罪を得ることが出来たのは、金子氏を支援する多くの方々のおかげである。
裁判所での証言、意見書の協力、寄付金の募集、その他、多くの励ましの言葉。この場を借りて、支援してくださった方々に、お礼申し上げる次第である。

私の弁護士としてのキャリアの多くは、「Winny弁護団事務局長」の肩書きとともにあった。今回、彼の無罪を探す冒険の旅は無事終着点に辿りつくことが出来た。無罪の為に闘ってきた日々、特に、自分の持てる全てを出し切ったと感じた、高裁の弁論でのあの瞬間の充実感は、旅で得た私の貴重な宝物である。ときどき取り出しては懐かしんでみたいと思う。

現在の私は、長い旅から無事帰還した満足感と、肩書きが「元」になる少しの寂しさとが入り交じった複雑な気分である。彼は、これからこの国で生まれてくる新しい技術の為に、そして、私は、この国で新しい何かを探す技術者を守るために、それぞれ新たな冒険の旅に出かけることになろう。新たな出発にワクワクもしている。

最後に、これから日本でチャレンジしていく技術者に向けて一言だけ。

「この日本で、世界中が驚くような突き抜けたものを作ってみろ、逮捕されるぐらい凄いものを発表してみろ。それで、捕まったときは壇を呼べ。」

あ、貯金も忘れずにね。

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