橋下大阪市長に96億円の返還求め提訴
この方のネタになると、すぐに憂国騎士団が沸いてくるのがうっとうしいのであるが。。。
大阪府の咲洲(さきしま)庁舎(旧WTCビル、大阪市住之江区)をめぐり、耐震性を十分調査せずに府が同ビルを購入したのは違法だとして、市民団体のメン バーらが12日、前知事の橋下徹大阪市長に購入・改修費など計約96億3千万円を返還させるよう府に求める訴訟を大阪地裁に起こした。
この訴訟で、返還が認められるか、どれくらいの注意義務を要するか、なかなか大変な訴訟だと思うところである。
私は、この訴訟自体には、多分に同情的なのであるが、これに対する市長のコメントが頂けない。
橋下氏は提訴について「議会での議論などのプロセスをきちんと踏んだ決定で僕が賠償責任を負うことになれば、自治体の長なんてできなくなる。府庁移転反対の人は、訴訟ではなく選挙を通じて民意を実現すればよかった」と記者団にコメントした。
政治的な責任と、違法行為の責任は別で、選挙に勝てば違法が適法になるわけではない。会社で、過半数の株主が同意したとしても、社長が違法な行為をして良いわけではないのと同様である。
ちなみに、大阪府は知事が替わったくらいで、劇的に財政が良くなるということが難しいので、彼を責めるべきではないが、橋下氏が、知事になって大阪府の財政が劇的に改善したというわけではない。
記事
ただ、大阪市は、手を入れることができれば大きく改善するころが、大阪府よりも多いので、そこは結構期待している。今後の実績で判断されるべきであろう。
事実は事実として判断することが大切と思うところである。
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