アンワル元副首相に無罪
少し前の記事ではあるが、
マレーシアの首都クアラルンプールにある高等裁判所は9日、同性愛行為をしたとして異常性行為罪に問われた同国の野党勢力指導者アンワル元副首相(64)に無罪判決を言い渡した。
異常性行為罪ってなんやねんそりゃって感じであるが、このての処罰法は、聖書からとってきて、ソドミー法とかアンチソドミー法とか言うことが多い。日本もかつては処罰の対象となり、現在も多くの国では処罰の対象となっている。
このソドミー法は、なんと、アメリカでは、2度も連邦最高裁まで争われているのである。
詳細は、自分で調べて欲しいが、
先例の一つは、バウアーズ判決である。
1986年のバウアーズ対ハードウィック事件は、同性間・異性間を問わず、あれな行為を禁じたジョージア州法について、5対4で合憲との判決を下したのである。
そのときのホワイト判事は、これは同性間のあれな行為を禁じたものであると合憲解釈をしたうえで、そのような性的自由は認められないとして、合憲としている。これにブラックマン判事は反対している。
要するにホワイト判事がクロと言い、ブラックマン判事がシロと言ったようである。
異性間のあれな行為まで禁止するという趣旨だと違憲になるが、そうではなく、同性間のあれな行為だけを禁止するものなので合憲という感覚は、えらく、同性愛者を馬鹿にしたものだと思うが、それが当時の社会の感覚なのだろうか?
このバウワーズ判決であるが、その後、2003年のローレンス判決において、覆された。
ローレンス判決では、6対3で、同性間のあれな行為を禁止するテキサス州法を違憲としている。
ケネディ判事の多数意見では、本事件で問題となっている成人による合意にもとづく性的行為は、修正第14条により実質的権利として保護される自由の一つであるとしたのである。
2003年って、そりゃ最近ですがな。
外国では、現在でも同性愛を勝ち取るための戦いが続いているようである。
日本って平和だなと、マツコデラックスが出ているTVを見ながら思うところである。
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