なんなん?偽装
ハンナン牛肉偽装事件を巡り、証拠隠滅罪の有罪が確定した嘱託社員の再審判決が16日、大阪地裁であり、裁断を無罪、自宅への隠匿は有罪と認定して、懲役6月、執行猶予3年を言い渡したようである。
再審前の判決は起訴事実を全て認定して、懲役1年、執行猶予3年を言い渡したが、判決確定後、裁断されたはずの書類の一部が見つかったらしい。
この事件は、自白調書があるようである。
検察側は「捜査段階から隠滅を自白した供述は信用性が高い」などと反論していたようであるから、さぞかし、具体的で詳細な自白調書なのであろう。
しかし、自白調書とは、お巡りさんがパソコンを叩いてつくるものなのである。具体的で詳細等という理由で、安易に自白の信用性を肯定する裁判所もあるが、捜査側は、そのような裁判所の認定方法にあわせて、客観証拠と合致する詳細かつ具体的に作文をすることが常態なのである。
そして、どんな作文も、厳しい取調の結果、署名しさえすれば自白となる。
この事件、江川紹子氏曰く、
@amneris84 Shoko Egawa昨日の大阪地裁の再審判決。被告人が嘘の自白をしたのが悪い、原審で有罪なのに上訴して争わずに受け入れたのがいけないってな調子で、挙げ句の果てに「無罪とするほかない」って残念そうに。ホントは再審無罪なんか書きたくないってゆう裁判所の本音が見え見えだにゃ
だそうである。
江川さんの猫語に、若干イタタ感がするのはさておき、本当に嘘の自白をしたのが悪いと裁判所が言うのであれば、自白の本当の闇を理解していないと言わざるを得ない。
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