米最高裁、令状なしのGPS追跡は違憲と判断
米連邦最高裁判所は、令状なしにGPSを使って被疑者の車両を追跡することは可能だとする米政府の主張を退けた。
最高裁は米国時間1月23日、法執行当局がGPSによる追跡デバイスを被疑者の車両に令状なしに取り付けることを許可されるのは、合衆国憲法修正 第4条に違反するとの判断を担当判事の全員一致で下した。修正第4条は「不合理な捜索および逮捕押収に対し、身体、家屋、書類、および所有物の安全を保障される人民の権利を侵害してはならない」と定めている。
だそうである。もちろん、あらゆる場合にアメリカが厳格というわけではないが、アメリカは、この手の場合には、厳格なんだなぁと感じた。日本では、なんだかんだで証拠能力が否定されることは無いと思われる。
犯罪捜査とプライバシーについては、日本では、顔写真の撮影等が問題になった事案があるが、違憲であるとされた事案は皆無である。
というより、日本では、自動車ナンバー自動読取装置なるものが、高速道路に設置されていて、通過した車両を顔写真もろとも全部記録して、警察の手配車リストと照会したりしているらしい。
で、誰がどこに行ったかを監視できるわけである。
もちろん、捜査目的だけではなく、某お巡りさんの女性警察官との交際を巡り、このお巡りさんの自家用車をNシステムで監視したことがあったりするなど、お巡りさんはNシステムを日常的に活用中のようである。Winnyを使って情報漏えいもへっちゃらである。
もちろん令状など無い。
Nシステムだけではない。銀行は、ATMの利用の際には、利用者に内緒でビデオ撮影している。で、この情報は、税務署の照会にカジュアルに応じたりしている。お巡りさんの照会にもカジュアルに応じているみたいである。
どうも肝心なところでぴりっとしない。
というわけで、プライバシーなどどこへ行ったの日本。
問題は、共通番号制度どころではない。
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