【ここは法廷だゼ!】 だからどうした?
怒り飛ばす裁判官の記事を発見した。
「あなた自分でさっき“引きこもり”とか言ってたけど! わざわざ痴漢のため、電車乗ってんでしょ! どこが引きこもりなんですかっ!……お母さんが可哀 想ですよ! アナタのために色々……お母さんが苦労してる一方でアナタは、痴漢のために電車に乗り、痴漢繰り返してた! そんな無気力な人生送ってていい んですかっ!」
いやー言うもんだ。
そういう裁判官に怒る弁護士もいるが、否認事件じゃなければ私的にはありである。
こういうと、裁判官とは、公平中立でなんたらでとか、罪以外でどうたらとか、いう人がいるが、法廷の実際を知らない人である。
私も、弁護人と言いながら、法廷で被告人を叱りとばすことがある。
これについても、弁護士とは、被告人の味方で、被告人のために良いことをとかどうたらこうたらで、それでは、検察とどうたらこうたら・・・なことを言う、視野の狭い人が人がいるが、それは違う。
多くの刑事事件で、被告人が法廷で示せるのは、リアルな反省と更生への意欲だけである。
上っ面の反省の言葉など法廷ではほとんど意味がないのである。
裁判官も再起更生を願う生身の人間として、被告人と対峙しなければならない。否認事件でKYは困るが、罪を認めている被告人に対して、生身の人間として被告人と対峙する中で怒りがあるのであれば、それでいいと思う。
人だけが人を裁くことが出来るのである。
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