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2012/02/06

イヌの気持ち

少し前であるが、

「犬の好意」高裁認定せず

なんて、記事を見て驚いた。

 訴訟ではかみつきの有無が争われた。

らしいので、犬の好意ではなく、犬が噛んだか否かが争点のようである。

「うちの~ちゃんが、噛みつくわけがない」的な主張をして、地裁高裁で、判断が分かれたのである。ただ、

以前から被告の犬が原告の犬を追いかけていたことから「原告の犬を気に入っており、襲う理由があったかは疑問」

と地裁判決が述べたとされているが、これが本当であれば、イヌには動機がないという判断を地裁がしたことになる。

確かに、動機から判断というのは、事実認定で良くある。しかし、動機の過度の重視は、人間の場合でも、事実認定を思いこみで誤らせる危険がある。

しかも、犬と人間は心の形が違うのである。裁判所はワウリンガルでもないのだから、イヌの気持ちから判断というのは間違いである。

これに対して、高裁は、傷の状態から噛みつき行為を認定して、120万円の支払を認めたようである。

おそらく、損害の多くは、治療費というよりも噛まれた人の慰謝料であろう。

噛まれた犬の慰謝料は認めたのだろうか?

イヌの気持ちなんてものがわかるのであれば、精神的苦痛というのも、認定しかねないが、現在のところそれは認められていない。そりゃそうだ。

この記事を見て、裁判官には、豊かな社会的素養が必要だと感じた。

私?イヌどころか女心もわかりません。

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