アンダーワールドオークション
入札ごとに手数料がかかるインターネット競売「ペニーオークション」で、商品を落札できないのに参加者から手数料をだまし取ったとして、京都、大阪両府警 は7日、足立浩之容疑者(30)=大阪市浪速区=ら会社員の男3人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。別の事件で起訴されていた、大阪市のIT関連会社役 員、鈴木隆介被告(30)=大阪市中央区=も同容疑で再逮捕した。
ペニーオークションとは聞き慣れない言葉かもしれないが、入札毎に手数料がかかる形式のオークションである。
ペニーオークションは、インターネットのブラックボックスがマンマで問題になる分野である。サクラやボットによる入札価格のつり上げなどがあっても見抜き難いのである。
日弁連もペニーオークションやサクラサイト詐欺の実情を踏まえて、こんな意見書を出している。要するにサクラやボットを使っているなら、使っていると書けということである。
今回、逮捕に踏み切ったのは、ちと遅い気がするが、評価するべきと思っている。ネットを悪用した詐欺は、できるだけ早期に芽を摘むのが、悪の横展開を防ぐのに良いのである。
で、このペニーオークションで、こんな記事を見つけた。
入札のたびに手数料がかかるペニーオークションサイト「ワールドオークション」の手数料詐欺事件で、タレントのほしのあき(35)が、落札していない商品を落札したかのようにブログに書き込んでいたことが12日、京都府警の捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、ほしのは2010年のブログに、新品の空気清浄機を落札していないのに「1080円で落札した」と書き込み、ワールドオークションを利用したと宣伝していた。
事務所によると、ほしのは「どんなサイトか分からずにやった。知らなかったとはいえ、軽率な行動だった」と反省しているといい、今後の推移を見て処分も検討するという。
有名人の著名度を利用するのは、詐欺の常道である。
しかも、単なる広告ではない。金をもらって虚偽の事実まで述べているのである。
FTCのガイドラインでも、彼女は責任を負うべき事案である。
彼女のしたことは、詐欺行為の一環であり、軽率とか反省とかで許される問題ではない。
相応の法的責任を負うべきである。
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