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2013/01/22

2013/01/22

心を遣う

心中を図ろうと知的障害のある次女(当時39歳)を絞殺したとして、承諾殺人罪に問われた東京都世田谷区若林、無職松村宏子被告(69)に対し、東京地裁は21日、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑・懲役4年)の判決を言い渡した。

記事

で、この裁判、

佐藤裁判長は「追い詰められた心情には同情の余地も大きい」と量刑の理由を述べた後、被告席に座って泣き続ける松村被告の横にしゃがみ込んだ。「夫がつな ぎ留めてくれた命。困った時は長女や保護司に相談すると、約束してくれますか」と語りかけると、被告は「はい」と答えた。

ということである。

もちろん、法廷を降りればいいというものではないし、優しいことを言えばいいというものでもない。

ただ、この説諭は、裁判長なりに、1つの事件に対して、心を遣った結果なのであろう。この短い報道から、彼の裁判官としての矜持を感じて、身が引き締まる思いをした。

法曹でも、人に心を遣えない者がいて残念な思いをすることがあるが、法律を運用するのは生身の人の心。。。なのだと思う。
少し青くさいいけど。

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被告は「善良市民でなく犯罪者」 大阪税関職員、法廷で証言

という記事を見た。

 

 ウガンダ国籍の男性被告2人が覚せい剤取締法違反(営利目的密輸)の罪に問われ、覚せい剤の押収手続きの適法性 が争われている裁判員裁判公判が21日、大阪地裁であり、証人出廷した大阪税関の男性職員は取り調べ中に大声を出したことについて「密輸をくい止めるため に必要」と認めた上で、「目の前にいたのは善良な市民ではなく犯罪者だ」と述べた。

               

 この職員が2人にエックス線検査の同意書へ署名を求める際「はよ書け、おら」「書くんか書かへんのかどっちや」などと叫ぶ声がICレコーダーに録音され、公判で再生。弁護側は取り調べの違法性を指摘、検察側は脅迫ではなく適法と主張している。

この人が、善良な市民か、犯罪者かを判断したり、それを恫喝を正当化する理由にするなど思い上がりも甚だしい。

この点に関して、私が、気になったのは、取調中?大阪税関の職員が取調?という点である。

取調というのは、基本的に司法警察活動としての取調のことを指しているのであろうか?
司法警察活動は、基本的には司法巡査や司法警察員が行うことである。

これらの代表的な例はいわゆるお巡りさんであるが、司法警察員には、海上保安官や麻薬取締官や労働基準監督官なんてのも含まれたりして、必ずしも警察に限られるわけではない。

で、税関職員であるが、刑事訴訟法に規定する司法警察職員ではない。

しかし、関税法上、犯則事件に関する捜査権限が認められているのである。

ただ、税関職員は、犯罪捜査の権限ではなく、犯則事件に関する捜査権限ということであり、それゆえ逮捕等について特別な権限はない。

ややこしい話であるが、犯罪と思うならさっさと麻取りなり警察なりに連絡するべきであろう、税関職員が、犯罪捜査に、自分の恫喝が正当化されるかのように弁解するのは、間違いである。

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Agree?

SNS「GREE」の未成年利用者への過剰請求、影響が拡大

だそうである。

 7日の発表で、フィーチャーフォン向けサービスの集計値を公表したグリー。その後、フィーチャーフォンとスマートフォン向けGREEについて、より精査した結果、新たな設定ミスも明るみになった。       

       新たに、GREE月額コースのユーザーの一部に影響が拡大したほか、楽天Edyで決済していた場合も利用上限設定が働いていなかった。さらに、利用者が複数の決済手段を併用した場合についても、影響を受けることになった。

これまで、過剰請求など考えたことも無かったのであろう。ボロボロである。
自分たちが顧客から支持されるためには、顧客に配慮し続けなければならない。

これが絶対に最後となるまで、徹底して調査するべしである。

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