心を遣う
心中を図ろうと知的障害のある次女(当時39歳)を絞殺したとして、承諾殺人罪に問われた東京都世田谷区若林、無職松村宏子被告(69)に対し、東京地裁は21日、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑・懲役4年)の判決を言い渡した。
で、この裁判、
佐藤裁判長は「追い詰められた心情には同情の余地も大きい」と量刑の理由を述べた後、被告席に座って泣き続ける松村被告の横にしゃがみ込んだ。「夫がつな ぎ留めてくれた命。困った時は長女や保護司に相談すると、約束してくれますか」と語りかけると、被告は「はい」と答えた。
ということである。
もちろん、法廷を降りればいいというものではないし、優しいことを言えばいいというものでもない。
ただ、この説諭は、裁判長なりに、1つの事件に対して、心を遣った結果なのであろう。この短い報道から、彼の裁判官としての矜持を感じて、身が引き締まる思いをした。
法曹でも、人に心を遣えない者がいて残念な思いをすることがあるが、法律を運用するのは生身の人の心。。。なのだと思う。
少し青くさいいけど。
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