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2013年2月4日

2013/02/04

バッジが泣く

という記事を見た。

ある弁護士は「バブル時代は座っていても仕事が降ってきたが、現状は違う。客のカネに手をつけるのは言語道断だが、食い詰めている弁護士が増えていることは間違いない」と話す。

食い詰めているのは、若手だけではない。能力の低下が見られるお年寄りの先生も同様である。

特に、バブル期を経験して、生活レベルが高い弁護士にとって、現在の弁護士過剰は特にきついであろう。

そんな中、こんな記事を見つけた。

私も、最近、ブラック企業の代理人の某事務所の先生を相手にすることがあったが、これは天下の大企業のネタである。もし事実であれば、穏やかではない話である。

しかも、この記事、某4大事務所の弁護士が、名指しで挙げられているのである。

この記事に書かれていることが、どこまで事実かは私には分からないが、仮に事実であれば、ドラマに出てくるような悪徳弁護士である。

弁護士がアメリカ並に弁護士が嫌われ者の代表となる時代は、先の話ではなく、既に来ていたのだと思うところである。

弁護士は、納得のいかない仕事は断る自由がある。
しかし、それは、餓え死にする自由でもある。

そして、依頼者は、金を出せば出すほどワガママである。
依頼者が、一番気前よく法律家にお金を支払うのは、グレーゾーンである。とすると、弁護士の仕事は、自動的にそっちにいくであろう。

弁護士の過当競争は、ブラック企業の為に働く弁護士を増やし、むしろ一般の市民に不利益をもたらすのだということは、十分理解するべきである。

で、現場のこのような問題を、お偉い方が分かっているかというとそうではない。

判例時報2167号では、あのロースクール制度の推進者である佐藤先生が

「司法試験合格者を減らすべきとの主張に対しては,ようやく司法に期待をもち始めた一般国民をここでまた突き放すことにならないかという疑問と共に,隣接法律専門職種の方々が力を蓄えつつある中でそれは何を帰結するであろうかと考え込んでしまいます」

だろうである。
しかし、マーケを無視した大量増員をしなければ、司法に興味を持たない一般国民など存在しないし、そんなものの為に、悪徳弁護士を増加させる必要はない。

また、中央公論2013年2月号では、これまた強力なロー擁護(というか・・・)久保利弁護士の話が掲載されてた。

私のところにも、大宮法科で「三振」した人を紹介してほしいとの依頼が多く、間に合わないぐらいだ。

インハウスローヤーでも簡単に雇える状況で、わざわざ「三振した人」を雇いたいという、多くの依頼などあるわけがない。

えらい人は、見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえたりするようである。

人間の行為のなかで、何がもっとも卑劣で恥知らずか。それは、権力を持った人間、権力に媚びを売る人間が、安全な場所に隠れて戦争を賛美し、他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場へ送り出すことである。

現場で、バッチに誇りを持って誠実に仕事をしている人たちが、もっとも涙を流さなければならないというのが解せない。

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