ガリレオの息子
まねきTVとロクラクの敗訴が確定したようである。
で、まねきTVは、サービスを止めるらしい。
まねきTVのコメントが悲痛である。
現在は最高裁判断に沿うように新しいシステムにてサービスを行っていますが、最高裁判決の通りに賠償金を支払ってもこの先この新システムに付いても又訴訟 を起こされる事が十分に考えられます。もう約10年間相手側は当サービスのみに訴訟を起こしてきました。この訴訟に時間と労力を費やしてきて、今は大企業 であるTV局6社とこれ以上争う力と約10名の弁護士先生方が普通では受けていただけない様な費用で助けていただいていても訴訟費用が大きな負担になって います。
ご利用中の皆様にご迷惑をお掛けする事を一番心配していますがまねきTVのサービスを終了致します。
最高裁の不見識は論外である。しかし、もっと問題は、最終的な結論ではなく、応訴の負担である。
巨大企業の強引な内容証明を受ければ、かなり不当な請求と思っても、後出しジャンケン判決への不安と、多大な訴訟費用の負担を余儀なくされることになる。
零細企業にとって、この負担は、チャレンジをあきらめるに十分であろう。
権利団体は、win-winなんて言っっているが、その牽強付会には苦笑せざるを得ない。
最高裁がKY、国会も行政も業界べったりという状況には、暗澹たる気持ちである。
それでも、なお、まねきTVの投じたSEEDは無駄ではなかったと思う。
ネット経由でTVを見る機器は、あれ、これ、販売されている。将来的には、いくらKYな最高裁でも違法視し得ないサービスが、ブレークスルーをもたらすだろう。
TVを巡る、利権と享受の利益の再検討は、新たなコーディネーターの登場まで待たなくてはならないかもしれない。
そして、その間も、地球は動いているのである。
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