IVSな日々
知ってる人には今更で大変申し訳ない。
いまさらながらIVSなるものを知った。
IVS(Ideographic Variation Sequence)とは、異体字を表示するための仕組みだったりする。
例えば、渡辺なんて、渡邊だったり、渡邉だったり、あれこれある。
裁判所は、この異体字の指摘を、痛いくらいしてくる。まさに痛い字なのである。
かつては、そう言われる度に、外字エディターを使うか、手書きして提出していたのであるが、IVSは、これをなんとかしちゃう話なのである。
IVSには、データベースIVDがあるが、これはAdobe-Japan1 と Hanyo-Denshi の2種類あるそうである。
その手はずであるが、まずは、対応したフォントを導入する。
Adobe-Japan1コレクション用は、Adobe社のフォント「小塚明朝 Pr6N R」「小塚明朝 Pr6N M」「小塚ゴシック Pr6N R」「小塚ゴシック Pr6N M」のどれか、花園フォントなんてのもあるようである。
Hanyo-Denshiコレクション用は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が公開している「IPAmj明朝」を使えば便利らしい。
IPAmj明朝は、窓の杜でダウンロード可能である。今回は、IPAに敬意を表して、IPAmj明朝にしてみた。
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/ipamjfont/
で、フォントのインストール方法は、Windows7であれば、圧縮ファイルをカチカチして、ipamjm.ttfというファイルをカチカチして、インストールボタンをポン!するだけである。
どうしてもAdobe-Japan1コレクションが良いという人は、小塚フォントをあーしてこーしてインストールするか、花園OTをインストールするべしである。
で、そのフォントはどうやって使うのかというと、読み方が辞書登録されているわけではないので、さがさにゃならない。MSIMEとかATOKpro2とかでも入力できるようであるが、便利とは言い難い。
そんなあなたには、ワードのアドインがある。便利である。個人であれば無償で利用できるようである。
これをインストールすると、アドインのタブに異体字入力というのが表示される。
そこをクリックすると、異体字入力が表示されて、フォントを選択して、異体字を入力したい文字を基底文字のところに入力すると、異体字が表示されるのである。
ちなみにダンには、
壇と
がある。
というのもあるらしい。
ただ、どれも、私が生まれたときに戸籍に掲載されていた字ではない。
チト残念である。
アドインが使いにくい人には、これが便利である。
でも、アドイン要らないように、岡口裁判官がATOK用辞書なんて作ってくれると最高なんですけどねぇ。
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