弁護士有志、橋下氏の懲戒請求 「弁護士品格どん底に落とす」
本当に、橋下氏に対して懲戒請求をやったようで、記者会見までしたようである。
懲戒請求書は、橋下氏が慰安婦を「当時は必要だった」と発言し、在日米軍に風俗業活用を求めたことを「弁護士の社会正義の実現、基本的人権擁護義務に反する異常な発言だ」と批判している。
そうである。
請求代表人は辻公雄先生のようである。辻先生のことは、当然存じ上げている。先人として尊敬している。こういう発言が今後の人間関係的に損であることは分かっている。
それでも私は言う。
懲戒請求は間違いだと。
市長の発言は、政治家として問題である。
彼の発言は弁護士としての発言では無い。
彼の発言が名誉毀損なのであればともかく、今回のことは、政治の場で責任を問われるべき問題である。
もし、リコールであれば、私は、遠慮無く投票しよう。しかし、これは、懲戒の問題では無い。
弁護士が、政治的発言を理由に懲戒を受けるのであれば、弁護士会による表現の自由の侵害になりかねない。
たとえ敵であっても人権を尊重するのが弁護士じゃ無いのか?
弁護士自治の根幹をそんな愚かなことに使わないで欲しい。
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コメント
発言としては個人的にはどうかなって思いますしそれが政治家なのであればもっと問題だと思いますが、確かに弁護士としてというのであればどうなのかなっていう先生の意見はごもっともだと思います。
1年ほど前、旅行に行ったときにある温泉に立ち寄ったのですが、そのときにタレント時代の橋下さんが楽しそうに写真に写っているのをみて、この人は政治家よりもタレントのときのほうが楽しかったんだろうなって思ったことを思い出しました。
彼がタレントのままだったら話題になったのは間違いないですが今回のような大問題になったとはとっても思えないし、タレント時代も過激な発言で物議はかもしだしましたが橋下さんだからしょうがないみたいなことをみんな思っていたと思います。
けど何で政治家になりたかったんですかね?
投稿: やまだ | 2013/05/30 09:33
政治的色彩が濃い行為だなと思って
私も懲戒請求には賛同できません。
管理売春で捕まった方の弁護をしたら
懲戒請求されちゃうんですかね。
近視眼的な思考で行動してるように
思えてなりません。
投稿: 志保パパ | 2013/05/30 11:36
弁護士としてもオシオキしないと、こいつはダメだ!
と思わせるような言動をしたのは、橋下氏自らであり、その自己責任を負わされるべくこうなったのであって、わたくしは自業自得だと思います。
何故なら彼は、単に1弁護士として弁護士業を営んだ結果,ある一定の経緯を経て、政党を立ち上げたのではありません。
テレビ番組で有名で、あなたもご存じであるように、行列の出る弁護士事務所でしたっけ…もう当時の番組名は失念しましたが、あの場で顔を売って有名になり、弁護士としての地位を利用して政界に進出したのです。
そう言った経緯がなければ、ここまで批判されたかどうかは分かりません。
いずれにしても、日本においても政治においても生かしていたら百害あって一利ない人物であるのは自明の理です。
投稿: のもえもん | 2013/05/30 21:40
転載をさせていただきました
投稿: 弁護士と闘う | 2013/06/05 22:38