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2014/04/18

2014/04/18

法曹の心はどこに向いている?

例の袴田事件であるが、すこし面白い記事を見た。

弁護士が、世間の情報から特定の結論を思い込んで書くのは危険である。
これは、ブログを書くときにいつも気をつけている事である。

それでも、なお、私は、この件については、彼が無辜であることを前提に話する。

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1967年に起こった布川事件で杉山卓男さんとともに誤認逮捕され、無罪を勝ち取るまでに44年を要した、冤罪被害者の桜井昌司さんと話す機会があった。桜井さんは無罪が確定した現在でも、当局の関係者に会うと「やったのはお前たちだと確信している」と言われるそうだ。

二つの記事を紹介したい。

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こちらは、テレビの動画リンクなのであるが、深い問題なのであえて引用する。

当時の捜査員が、ことごとく悪びれていない。

人1人殺そうとしていたのである。もし、間違っていたら申し訳ないくらい言えないのか?

捜査というのは決め付けてかかり、間違っていても、お前と確信しているでいいのであれば、日本はデスノート以下である。

ただ、この問題の本質はお巡りさん批判より、もっと根深いところにある。

お巡りさんの暴走は、検察官がチェックし、裁判所がチェックしというはずなのであるが、実際には、お世辞にも機能していない。

上記記事にある熊本典道元裁判官のように、自らの意に反する死刑判決にこれほど心を痛めるのは、まれであろう。

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これをみれば解るが、1人死刑に多くの人が関わっていていることが解る。

即時抗告した検察官はあり得ないとしても、

このなかの誰か1人でも、本件を恥じているのであろうか?

むしろ、俺は悪くないと思っているのでは無いか?

お役所的な考え方であればもちろんそうであろう。彼らに対するサンクションは、過去の死刑判決にはないのであるから、自分が非難される所以すら解らないであろう。

法曹は超ハイクオリティな仕事品質より、マクロ的に見れば、サンクションを不要の存在としてきた。

本当は、愚かな判決の場合は、第三者の目で、検察官や裁判官を徹底検証して、相応のサンクションがあるようにしなければならない。それでも、組織から見ればトカゲのシッポ切りになるだけかもしれないが、誰も何も責任を負わない世界よりはずっと健全である。


近時、若手法曹の仕事のクオリティの低下が目に付く。

主張自体失当なんのそのの若手弁護士はもちろんであるが、罰条を間違えた起訴状を出す若手検察官や、法改正すらチェックしていない逮捕状・勾留状を出す若手裁判官を見ると暗澹たる気分になる。

彼らが扱っているのは、人の人生なのにである。。。

最後に、京都府警の某お方には、

お前だけは金子さんの墓前で詫びろ

である。

追記

こんな報道があった。偉いタイムリーである。

検察官“内容を精査せず”

この事件では、事件が起きた直前、柳原さんが自宅で電話をしていたことを示す通話記録があり、無実の証拠となりました。これについて検察官は「記録は見た が、内容を精査していなかった」と述べました。また、現場で見つかった足跡が、柳原さんの靴のサイズより4センチも大きかったことについては「大きいサイ ズの靴を履いていると思い、調べる必要がないと思った」と述べました。

この国の刑事司法の現実は、自分が捕まるまで、一般人には解らないのである。

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