片山さんちの事情
遠隔操作ウイルス事件が、メール送ったり、保釈取り消されたり、自白に転じたりいろいろのようである。
先日、落合先生からメールの話を聞いたのだが、この展開は予想できなかった。
びっくりである。
でも、刑事弁護をしていて
あとから、やっぱり自分だったんです。
というのは、そんなに珍しくない話である。
ネットでは、みんな推測を交えていろいろなようであるが、弁護人しか解らないこともたくさんあろう。軽率な発言が同業者からなされているのを見ると残念である。
そのなかで心に刺さった言葉を見た。
記事
電話で母親と話し、「真犯人でも受け入れる」などと言われると涙ぐんだという。
我が子が犯罪者であることを受け入れることは、とても難しいことである。
私は、司法試験の前後で両親の態度がてのひらを返したかの如く変わった(両面甲だったという方が正しいか?)のを目の当たりにして、人生のいろんなことを悟った人間である。
今回は、そんなレベルではない。刑事事件である。世間を大きく騒がせた事件である。批判もものすごかろう。
それでも、我が子に愛情を注ぐ覚悟に対して、これを言い表す言葉を私は持たない。
たとえ、愚かな被告人でも愛するのが本当の弁護士なのだろう。
そう思った。
| 固定リンク
「法律コラム」カテゴリの記事
- 花は咲く。きっと。(2020.05.27)
- CG児童ポルノ事件最高裁決定(2020.05.27)
- 民事尋問戦略(広告)(2019.10.04)
- eスポーツの法律問題Q&A(2019.09.01)
- ダウンロード違法化の対象範囲の拡大に反対する緊急声明(2019.03.13)













コメント