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2016/10/08

日弁連 「死刑廃止」宣言案採択

先日の日弁連人権大会で、死刑廃止宣言案が採択されたようである。

記事

日弁連の人権大会というのは、「人権」に甘美な響きを感じておられる先生方が、観光ついでに集って、人権をテーマに報告や世間様から見向きもされない宣言・決議をする集会で、これまで様々な問題がとりあげられている。

で、今回「死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求める宣言」が、なぜかメディアに取り上げられたのである。

死刑問題に関する日弁連の活動はHPに掲載されている。

この宣言案に対して、主に犯罪被害者関係を手がけておられる方からは反対意見が出ている。

日本犯罪被害者弁護士フォーラムは「強制加入団体である日弁連が、死刑制度の是非について一方の立場から宣言を採択することは、日弁連の会員である個々の弁護士の思想・良心の自由に対する侵害である」と、これまた人権に甘美な響きでなんだかなぁな反対である。

で、当日は、いろいろと紛糾したようで、なにが嬉しいのか自己顕示欲たっぷりな尼僧に「殺したがるばかどもと戦ってください」と言わせたビデオレターを流してみたり、その点を指摘されて「犯罪被害者への配慮がなかったことは、おわび申し上げる」と謝罪したりして、ぐだぐだな進行の結局、最終的に来場者786人中、賛成546人、反対96人、棄権144人で採決されたようである。

棄権144人というのがこの種の難しさを物語っている。

ちなみに、内閣府の基本的法制度に関する世論調査では、死刑存続派が80%を超えており、日弁連の意見は無視されるだけに終わるのがほぼ確実な状況である。

私個人の今回の宣言に対する感想であるが、弁護士に対するマイナスイメージを増加させる要因ではあるが、日弁連が馬鹿なこと言うのは今日に始まった話では無いし、それに、今回の死刑廃止が加わったとしても、驚くようなことではない。日弁連がなにを言おうが、私の思想良心の自由を害しているとも思わない。

ただ、「犯罪被害者への配慮がなかった」という発言は、全てに当てはまるのでは無いだろうか?

私は、結論的には、死刑存置派である。

両方に関わった人間として、死刑廃止派の理由に対して、死刑を求める犯罪被害者の理由の方が説得力があると思うからである。

その意味で、廃止と言う人の多くが、概念論を述べるだけで、リアルに被害者の苦しみと向き合ったことが無いし、そのことを頭から排しているのは気に入らないところである。せめて、悩んだ上で自分なりの結論を出してもらいたいものである。

最後に、犯罪被害者を知りたい人は、

少年犯罪被害当事者の会のWILLに参加してみてはいかがだろうか。
被害者もいろいろである。

なんらかの切っ掛けになれば幸いである。

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