著作権侵害サイトのブロッキング要請に関する緊急提言シンポジウム
日曜日を潰して、情報一般財団法人 情報法制研究所と一般社団法人 インターネットコンテンツセーフティ協会共催の著作権侵害サイトのブロッキング要請に関する緊急提言シンポジウムというものにパネラーとして出席した。
いろいろ記事になっているようである。
窓の杜
私は、実務の解説である。
刑事弁護をまともにやってる弁護士であれば、児ポだろうが著作物だろうが、刑事法廷で緊急避難の主張がまともに取り合ってもらえないということをやんわり説明する担当である。
当日のスライドを欲しいという人が結構いたので公開しておく、プロユース用に作ってないので、業者の方は自ら楽しむ目的のみで利用可である。
私は、緊急避難みたいな通るわけない論理で、明らかなクロをシロにできる特権階級を認めたくないだけである。適切な立法に基づく措置であれば賛成であるし、そのための議論は必要と思っている。
ただ、パネルでは、権利者側の先生が、いろいろ努力をされているというお話をされていたが、その話を前提にして、さらに、日本のプロバイダ責任制限法の出来が最悪で、民事訴訟法がIT社会に全く対応できていないことを踏まえても、被害3000億というのであれば、それに見合うべきやるべきことはまだあるのにやってないとしか思えなかった。
必要なのは、ブロッキングでは無く、「十分な」スキルを有する弁護士に相談することである。
現状は、某社が、自らの意思で社員に通信の秘密侵害罪のリスクを負わせる旨の発表をしたところである。
発信者情報開示では、二言目には通信の秘密とお経の様にいう企業グループの節操ない忖度である。
なんだかなぁ。
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