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2018/05/13

クレイジーフットボール

日大と関学のアメリカンフットボールの試合で、日大の選手に悪質な反則があったということで、関学から抗議がなされているようである。

記事

6日の試合では、日大の選手はボールを投げ終えて無防備な状態だった関学大選手に背後からタックルするなど3度反則し退場となった。関学大の選手は右膝軟骨損傷と腰の打撲で全治3週間と診断され、現在も左足にしびれが残っている状態だという。両チームは全日本大学選手権決勝(毎日甲子園ボウル)で最多の29回の対戦がある伝統校で、定期戦も今回が51回目だった。

ネットで見たが、なかなか酷い反則である。

フットボールクレイジーの関学が、クレイジーなレイトヒットにお怒りなのは、ごもっともである。

ところで、スポーツはある意味反則がつきものであるが、酷い反則した場合、法的な責任を負うことはあるだろうか?

じつは、スポーツなんだから責任ないんじゃ無いかというわけにはいかず、法的責任を伴うことがある。

サッカーの事案で得あるが、たとえ故意又は過失により相手チームの選手に負傷させる行為をしたとしても、社会的相当性の範囲内の行為であれば違法性が否定される余地があるとして、社会相当性を逸脱した行為に対して不法行為を認めた裁判例があるので、油断ならない(東京地裁平成28年12月26日・平成27年(ワ)13602号)。

主に柔道であるが、試合中のケガについて監督者の責任を問う裁判例はたくさんある。

というわけで、フェアプレイは精神だけではなく、法律上の義務なのである。

興味がある人には、これでも一読を。

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