遠山大輔弁護士の言うことには全て意味がある
季刊刑事弁護という雑誌をご存じだろうか。
刑事弁護人による刑事弁護人のための雑誌である。
なんちゃって弁護人の私には立ち入ることも許されないガチホモな世界である。
その季刊刑事弁護の102号の「この弁護士に聞く」シリーズに遠山大輔弁護士のインタビューが掲載されていた。
遠山弁護士というと、京都の刑事弁護を背負っていると評判の人物である。
彼は、かつてWinny弁護団の一員であった。あの膨大な証拠をすべてキチンと目を通したのは私と彼だけだと思う。
彼は、弁護士2年目のときに秋田弁護士と一緒に仕事をしたいということでWinny弁護団に加わり、弁護団内秋田ファンクラブを結成し、現在も秋田弁護士の伝説の尋問の語り部となっている。
伝説の尋問がなにかって?もちろん小説に書いているので一読いただきたい。
季刊刑事弁護にも伝説の尋問のことが触れられていた。
印象に残る事件は、Winny事件と舞鶴事件です。Winny事件は、私を本当に育ててもらった事件です。私が3年目の頃に声を掛けていただきました。(中略)たとえば、秋田弁護士の反対尋問は、同じ記録を読んでいるのに私にはできないと思うわけですよ。これは何回でも言いますけど、本当に信用性が音を立てて崩れる瞬間を、私は見たわけですよ。ガラガラと耳の中で音が聞こえたくらい崩れた。これが反対尋問かと。
当時まだつぶらだった遠山弁護士の瞳には、その直後に私が担当した尋問のことは、一切映っていなかったのであろう。
ところで、「私が3年目の頃に声を掛けていただき」。。。。?
遠山弁護士は、修習55期、2002年10月弁護士登録である。Winny事件の第1回公判が2004年9月1日で、その頃には弁護団に加わってた。とすると印象に残ると言った直後に2年目を3年目とボケをカマしていることになる。
というわけで、
「あの弁護士の言うことは全て意味がある」と思わせる刑事弁護
やっぱり、何か意味があってのことに違い無い。