映画「Winny」公開
3月10日に映画「Winny」が公開された。
早速、公開日に映画館に行ってみた。
彼が無くなってから10年間、彼の名誉回復を願ってこれまで闘ってきた私にとって、周りの観客の金子さんに向けられた笑い声や涙がとても嬉しかった。
ただ、私の脳裏には、金子さんの声や笑顔やときどき見せる悲しそうな顔、いろんな姿が焼き付いている。
私は、その姿と、映画の映像を照らし合わせるという私だけの楽しみ方をしている。
この映画では、撮影前に模擬裁判をしてみたり、現場では、インターン生と一緒にはこ馬を運んだり、制作部の恋バナ聞きながらロケ弁食べたり、俳優の為にスポットクーラー差し入れたり、勝手に演出みたいなことをしたり、ほんの少しだけ関わらせてもらった。
その立場からいうと、この映画は、金子勇の物語ではあるが、何から何まで説明するわけでも、製作側の主義主張を押しつけるものでもない。
その意味では隙間だらけの作品である。
映画を見て、金子勇やWinny事件に興味を持った人が、いろんなことを調べて、自分自身で、この映画の隙間を自分なりに補完してもらえたら幸いである。
ただし、ネットの知ったかぶりを鵜呑みにしても、誰かのせいにするしかできない。
各自が出来る最善のことをするのが大切(by金子)なのである。
そして、映画を見た人が金子さんを自分の勇気にして、新しいチャレンジをしてもらいたいと思っている。
そういう人達の中で、金子勇は生きていけるのだから。
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コメント
壇先生はじめまして長文失礼致します。
映画『Winny』を昨日視に行きました。
Winnyについてですが存在はリアルタイムで知っていましたが若かったことも有り難しくてWinnyの何が悪いのか、何をする物なのか皆目解りませんでした。ただ新聞やメディアにてこれを使うと個人情報が開示されてしまう、危険である、使用は絶対避ける注意喚起が大きく取上げられていて触れてはいけないそういった物としか当時認識していませんでした。
今回映画を視た事によって私は直接金子さんにお会いした事も話した事も無いので押しつけがましい推測や感想の様な文になるのをお許し下さい。
あの様な長い裁判大変なのは感じておりますが壇先生が金子さんの弁護士で良かったと思います。
あの映画を昨日視たのですが金子さんが惜しく何度でも悔しい気持ちが反芻しております。情報過多故かあの当時この事件に自分もじっくり深く掘って追えば良かったのにと後悔しています。
ニコニコ動画無罪判決ライブも今頃ですが拝見しました、映画ラストで出てたシーンですが壇先生は金子さんの左隣に座ってらっしゃる方なんだと確認出来ました。
金子さんのソフトウェアページも見て来ました。映画で出て来た「nekofight」もそうですが「GL髪ベンチ」に驚きました。
発表が99年であるのを知り、01年3DCG映画『ファイナルファンタジー』が公開された時に「現在のCG技術で再現不可能なのは髪の毛である」というのをメディア媒体で知ってたからです。99年でこの様な動きが出来る物を作っていたのに驚き鳥肌が立ちました。
金子さんのHPは今後も残して欲しいと願います。
後程書籍も読ませて頂きます。
ネットで気軽に何でも発表出来る様になりましたが一流の職人さんが凄い物を作り上げ一部の人の行いで不幸に陥れられる様な場所になって欲しく無いと思います。
良い映画ありがとうございました。
投稿: 由里 | 2023/04/10 16:28