映画「Winny」公開
3月10日に映画「Winny」が公開された。
早速、公開日に映画館に行ってみた。
彼が無くなってから10年間、彼の名誉回復を願ってこれまで闘ってきた私にとって、周りの観客の金子さんに向けられた笑い声や涙がとても嬉しかった。
ただ、私の脳裏には、金子さんの声や笑顔やときどき見せる悲しそうな顔、いろんな姿が焼き付いている。
私は、その姿と、映画の映像を照らし合わせるという私だけの楽しみ方をしている。
この映画では、撮影前に模擬裁判をしてみたり、現場では、インターン生と一緒にはこ馬を運んだり、制作部の恋バナ聞きながらロケ弁食べたり、俳優の為にスポットクーラー差し入れたり、勝手に演出みたいなことをしたり、ほんの少しだけ関わらせてもらった。
その立場からいうと、この映画は、金子勇の物語ではあるが、何から何まで説明するわけでも、製作側の主義主張を押しつけるものでもない。
その意味では隙間だらけの作品である。
映画を見て、金子勇やWinny事件に興味を持った人が、いろんなことを調べて、自分自身で、この映画の隙間を自分なりに補完してもらえたら幸いである。
ただし、ネットの知ったかぶりを鵜呑みにしても、誰かのせいにするしかできない。
各自が出来る最善のことをするのが大切(by金子)なのである。
そして、映画を見た人が金子さんを自分の勇気にして、新しいチャレンジをしてもらいたいと思っている。
そういう人達の中で、金子勇は生きていけるのだから。
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